「東本願寺札幌別院」とも呼ばれる「真宗大谷派札幌別院」。
本堂以外にも注目すべき建物や施設が幾つかあります。
まずこちらは、「旧御堂」と呼ばれる建物で、明治25年(1892年)に現在の本堂が落成する以前の本堂が現存しているものです。
明治4年(1871年)に、越後国横越村(現在の新潟市江南区)の「光圓寺」の「古御堂」を移築したものですから、もう120年、しっかりと現存しているのが素晴らしいです。
こちらは、「大谷ホール」と呼ばれる、300名収容の大規模なホール。
葬儀や法要の他、研修会や講演会などでも使われており、音響や照明設備も整っているため、音楽会や演劇にも対応可能だそうです。
境内には、お寺の歴史と同じくらいかあるいはそれ以上ではないかと思われる樹齢の木が多く植えられています。
これは・・・?
「まや」という文字だけがはっきり読めましたが、調べてみると、
「まや つばくらめ やしなふごとく 乳たらひし おん母のめは み佛ににる」
という歌で、「北海道助産婦會々長 大谷各婦人會札幌支部長 竹村マヤ(まや)」という人物の歌碑だそうです。
この建物は、「東本願寺会館北海道教務所青少年研修センター」と呼ばれる建物。
東本願寺の北海道教区には、「青少年教化部門」という部門があるそうで、その部門における研修で使用されているのでしょうかね。
東日本大震災のときには、被災者一時受け入れ宗派窓口がここに開設されていたそうです。
こちらは、本堂やホールの奥にある「無量寿堂」という合葬墓。
札幌別院の門徒であれば、誰でも納骨可能ということです。
東本願寺の寺紋。
左が「抱き牡丹紋」と呼ばれるもので、旧摂関家の中でも筆頭格であった近衛家が家紋に用いていたのを、同家が東本願寺との姻戚関係にあったことから、寺紋として採用しているそうです。
右が「八つ藤紋」と呼ばれるもので、平安時代に勢力を誇った藤原氏ゆかりの紋を、親鸞上人が、藤原氏の流れを汲む日野氏の出自であることから、寺紋として採用しているそうです。
最後に、最近私も注目している、お寺の門前に掲げられているお言葉。
有名人の言葉を引用しているんですね。
頭では分かっているものの、つい・・・(思い通りにならないと、壁にぶち当たっている感が強くなったりしてしまう)ってやつですよね。
しっかりと受け止めたいと思います。