北海道には難読地名が沢山ありますが、これは何と読むでしょう?
興部
「興味」の「興」だから「きょうべ」若しくは「きょうぶ」、あるいは「こうべ」若しくは「こうぶ」?
その辺が自然かなと思いますが、正解は、
おこっぺ
と読みます。
まあ確かに、「興」は、訓読みで「お」とも読むけれど、「おこっぺ」は、道外の方にはちょっと難しいかなと思います。
因みに地名の由来は、アイヌ語「オウコッペ」=「川尻の合流しているところ」が転訛したものであり、「興部川」、「藻興部川」という川が合流してオホーツク海に注いでいたところから、このように呼んでいたとされています。(興部町公式HPより)
今月の初め、地下鉄大通駅とさっぽろ駅を結ぶ「チ・カ・ホ」で、興味深いイベントが開催されていました。
たまたま近くまで行ったときに発見したので、ちょっと立ち寄ってみました。
これは、「興部町」の隣にある「西興部村」という村の地域おこしPRのためのイベント。
人口僅か1,039人(今年10月の統計値)で、全体の約9割が森林というこの村は、日ごろから地域おこしPRを積極的に行っていることで知られていて、このときも、札幌でこうしたイベントが開催されていたのでした。
村のイベントや名物を紹介する展示。
そして映像も。
映像にある「名士(めいし)バス」というのは、旭川と稚内の中間地点にある名寄(なよろ)市に本社のあるバス会社で、「名士」の「士」とは、名寄に近い「士別(しべつ)」という市の頭文字。
せっかくなので脱線して書いちゃいますが、北海道には「しべつ」と読む町が二つあり(もう一つは、道東の「標津町」)、こちらの方は、「武士」の「士」を用いていることから、「サムライしべつ」という愛称で知られています。
(参考:「サムライしべつ」の位置)
おや、このキャラクターは?
会場で子供たちに大人気だったこのキャラクターは、西興部村のイメージキャラクターの「セトウシくん」。
村内にある「瀬戸牛峠」に由来する名前で、ロックンローラーだそうです。
西興部村は、私も以前から興味があるのですが、いかんせん遠いこともあって、なかなか行く機会に恵まれません。
でも、いつか必ず行きたいと思います。