北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
(C)ナナマガラー All Rights Reserved.

狭まる道路の秘密

2023-06-19 19:50:54 | 札幌

 

職場近くの道路。

 

 

 

普通に片側二車線の道路ですが・・・、

 

 

お、ここで幅が狭まり、片側一車線になっています。

 

 

 

 

反対側からも一枚。

これはどういうことなのかなと、以前から疑問に思っていました。

 

 

大正5年(1916年)の地図と現在の地図との対比。

大正5年の方は、昨日の記事でも触れた、かつての札幌市と「円山町」との境界を流れていた小川。

現在の地図で見ると、ちょうど幅が変わっている辺りに小川が流れていたことが分かります。

 

 

昭和10年(1935年)の地図との対比。

このときには既に道路が出来上がっていますが、確かに今と同様、幅が異なっています。

昨日の記事でも書きましたが、円山町が札幌市と合併したのは昭和16年(1941年)。

合併前は、札幌市と円山町(それ以前の「藻岩村」「円山村」)とが、それぞれの基準や考えのもとに区画整備を行っており、それゆえに道路の幅が異なって整備されたことが、今でも名残としてあり続けているということだそうです。

 

 

もう一つ、大正5年と現在の比較。

現在の方に青線を引いていますが、実はこの道路、川の跡に整備されたのだそうです。

 

 

ということで、「ブラタモリ」気分で歩いてみましょう。

歩いたのは仕事がある日の昼休みですが、仕事は忘れてます(笑)。

 

 

確かに、曲がり方がちょっと不自然ですね。

「ブラタモリ」でも、よくこういう曲がり方をしている道が紹介されていると思います。

 

 

 

歩いていて、タモリさんなら、ここが川の跡だということも一発で見抜けちゃうのかなあと思いました。

以前、「ブラタモリ」と「鶴瓶の家族に乾杯」とのコラボで、鶴瓶師匠が、「ブラタモリ」への対抗心からか、たまたま通りかかった道路を指さして「あの道あれやろ、川の跡やろ」と当てずっぽうで言ったところ、タモリさんに「違うと思う」と即断されて凹んでいたのを思い出しましたが、タモリさんなら、一見何の変哲もない道路でも、それが川を埋め立てたものなのかを見抜けるだけの基準をしっかり持ってらっしゃるのでしょうね。

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 南1条通の歴史 | トップ | とうきびソフト »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ammonite)
2023-06-19 20:48:46
一目で川の埋めた跡だと判るとは、タモリさんはただものではありませんね。
それはそうと、お昼休みにブラタモリはいい息抜きになりそうです。
返信する
Unknown (ナナマガラー)
2023-06-20 06:52:19
ammonite様

こんにちは。
「ブラタモリ」は不定期番組だった頃からずっと見ていますが、タモリさんの博識と観察眼には毎回驚かされています。
札幌市内は、何気なく歩いている場所に意外な歴史が隠されていることが多いので、ブラタモリファンとしても楽しめる要素が多いと思っています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。