ここ何ヶ月もわたしのサイトの「ケプラーの宇宙像」のページが高閲覧数を維持し続けているので興味をお持ちの方が多いと判断してここでもその内容を紹介しておこう。
煩雑すぎて理解しにくくともご容赦。「ピラミッド黄金太陽シリーズ」をまるごとお読みいただけば 理解の一助になるかも。
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テレビ放送大学の「宇宙像の変遷」という講義で、村上陽一郎氏は「ケプラーの法則」で有名なヨハネス・ケプラーを採り上げ、かれの名著「宇宙の神秘」の挿し絵を紹介された。
この図はケプラーの考えた宇宙モデルである。一見、道具箱か玩具のようで意味不明な模型にしかみえない。
村上教授は、のちに発表されて有名になる、「第一法則、第二法則、第三法則」に対して、このケプラーの最初の発見に「ケプラーの第ゼロ法則」と名付けて、ケプラー自身が生涯を通じて最も大切にした宇宙の法則であるとおっしゃっていた。
これはプラトン立体と呼ばれる五つの凸面体と内接球外接球の入れ籠(いれこ)構造を示した模型図なのである。
ケプラーは、神の宇宙創造に際して、太陽系の設計にプラトン立体を用いたと推量した。
そして当時、知られていた水金地火木土の六つの惑星をプラトン立体に当てはめてこの模型を造ったのである。
一番外側の大きい球が土星の軌道を示していてその内側に見えるのが入れ籠状態のプラトン立体とその内接球外接球である。球というのはその上に描き込まれている弧線によって太陽の周りを回る軌道であることがわかる。
ややこしくて頭の中でイメージを順を追って構築するのはむつかしいけれど以下に説明してみる。
まず初めに正八面体を配し、その内側に水星の軌道を内接球として描く、今度はその正八面体の外接球を描き、それを金星の軌道として次にはその金星の軌道を内接球とする正二十面体の外接球が地球の軌道となる。その地球の軌道を内接球とする正十二面体の外接球が今度は火星の軌道ということになる。
次にその火星の軌道を内接球とする正四面体の外接球が木星の軌道になり、その木星の軌道を内接球とする正六面体の外接球が一番外側に見えている土星の軌道となる。
これがこの模型全体の構造なのである。
つまり、水星の軌道は初めに創られた正八面体によって規定され、金星の軌道もその外接球であるから同じだろう。次々にかぶさってゆくプラトン立体と球によって太陽系は設計形成されたがその構造は初めの正八面体によってすべて決定されたのであった。
ケプラーはその神の創造の秘密を発見したのだ。
それゆえ、正八面体は「黄金太陽」と呼ばれるのである。
創造神は、この太陽系の設計に際して、まず正八面体を創られたのだ。
この宇宙には様々な恒星系があり様々な意識体、生物系が繁栄しているのだろうが、これからも新たな世界は正八面体の設計によって始められるのだろう。
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以上なのであるが、この説はプラトン立体は宇宙の構造と全く無関係として学者たちに退けられ法則のひとつに数えられていない。それゆえ無理に名付ければ「ケプラーの第0法則」となるのだ。
ところが、これはケプラーが自らのあまりに不幸な身の上を神に嘆いたとき、そのかわりにとこの宇宙の創造の秘密の一端を漏らされたという法則なのである。学者たちは神様が嘘をつくと思っているらしい。
fumio
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