monologue
夜明けに向けて
 



サンフランシスコ、リンカーンパークに咸臨丸入港100年記念碑がある。1853年に、ペリーの黒船が浦賀に姿を見せて以来、太平の夢は醒め、1854年日米和親条約、1858年に日米修好通商条約とあわただしく締結された。1860年(万延元年)、幕府はその日米修好通商条約批准書交換のための使節団、正使新見豊前守正興、副使村垣淡路守範正、目付小栗上野介豊後守忠順 一行をアメリカ軍艦ポーハタン号に乗せて派遣する。この遣米使節団を護衛するため随行したのが幕府軍艦、咸臨丸であった。提督、軍艦奉行木村摂津守喜毅、艦長格幕臣勝海舟、福沢諭吉、通訳兼船乗りジョン万次郎などが乗り込み、37日間の航海によって、3月17日、咸臨丸は「ポーハタン号より先にサンフランシスコに入港した。これはそれからの100年の記念碑なのである。近代文明に触れて帰国した、小栗上野介、勝海舟、福沢諭吉、ジョン万次郎らは激動の幕末を明治へと導く近代化の礎(いしづえ)となった。そんなサムライたちの魂を継ぐ者たち、野茂投手、イチロー選手、松井選手や松坂投手などスポーツ選手にかぎらず企業でも現在は海外で活躍する日本人(サムライ)は枚挙にいとまがない。かれらは日本から海外へ精神的に影響を与え、また海外の精神を日本に導入し、この時代を夜明けへと導く。この曲「戦士達は今 」はそんな戦士たちに捧げる讃歌であった。
fumio

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )