monologue
夜明けに向けて
 



ローズパレードの行われるパサデナにはプロユースの録音機材の店があるのでよく行った。フリーウエイを走っているといつもJan & Deanの Little Old Lady From Pasadenaを思い出して口ずさんだものである。ザ・スパイダ-スが「エレクトリックおばあちゃん」という変わった歌を出したことがあるがその下敷きになったのだろう。ジャンとディーンはわたしが高校時代 初めてキャッシュボックス誌のトップ10をノートに記録した週の第1位 サーフ・シテイを歌っていたポップ・デュオだった。
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July 27, 1963  

1 SURF CITY Jan & Dean
2 SO MUCH IN LOVE Tymes
3 EASIER SAID THAN DONE Essex
4 FINGERTIPS (pt. 2) Little Stevie Wonder
5 WIPE OUT Surfaris
6 (You’re The) DEVIL IN DISGUISE Elvis Presley
7 MEMPHIS Lonnie Mack
8 TIE ME KANGAROO DOWN, SPORT Rolf Harris
9 BLOWIN’ IN THE WIND  Peter, Paul & Mary
10 PRIDE AND JOY Marvin Gaye


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しかし、Dead Man's Curve すなわち「死者の曲がり角」とでも訳すべき不吉な歌をトップ10に送り込んで2年後の1966年4月12日にジャンは愛車コルベットでビバリーヒルズのサンセット通りの交差点近くの ウイッター・ドライヴ(Whittier Drive)に駐車していたトラックにぶつかる事故を起こして頭部に重傷を負った。それから脳の損傷によって失った機能回復の長いリハビリの人生が始まった。

そして長い間、かれの噂を聞かないうちに2004年3月26日に62歳で亡くなった、とわたしの青春の日のヒーロー「ジャン・ベリー( Jan Berry )」の死の報に接したのであった。合掌
fumio

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