monologue
夜明けに向けて
 



 小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」の漫画「美味しんぼ」で主人公の新聞記者山岡が東京電力福島第1原発を取材後、体調不良を訴え鼻血を出す場面がネット上で炎上している。
石原伸晃環境相は、9日閣議後の記者会見で「住民の被ばくと鼻血の因果関係はないという評価がすでに出ている。描写が何を意図し、何を訴えようとしているのか、全く理解できない」と風評被害の助長の懸念を表明した。漫画の中で実名で登場して、「私も鼻血が出ます」、「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と発言する原発事故当時の双葉町長井戸川克隆氏は、都内で「風評被害ではなく実害だ。被害を受けている人は、正々堂々と賠償請求するべきだ」と訴えた。
この福島の真実──『美味しんぼ』作者・雁屋哲氏に聞くというインタビュー記事によれば「美味しんぼ」原作者の雁屋哲氏は自身の取材体験を作品に反映させたようだ。原発再稼働へ向けて進む政府にとって不都合な真実は覆い隠そうとしてもマグマのように吹き出てくるようだ。
fumio



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