monologue
夜明けに向けて
 



「この市杵島比売命の本名は別名の 狭依(さより)だったんですか。ご隠居さん」
「依りというのは継承者を示す印なんだ。オオクニヌシの本妻はスセリヒメとして知られているが本名が日狭女(ヒサメ)で継承者としての名前が依(ヨリ)を持った須世理(スヨリ)媛だった。ヒミコの継承者はね、本名市杵嶋比賣(イチキシマヒメ)で継承者名が狭依(サヨリ)だったんだね。須世理(スヨリ)は神霊、須佐之男(スサノヲ)の須が依り、サヨリはスサノヲのサが依り憑くという意味なのさ。」

「ということはヒミコの本名は市杵嶋のほうに継がれているんですね。」
「ところで、宗像三女神を祭っていると思われている厳島神社の祭神は延喜式神名帳では一座で、本来は一座だった。祭神は伊都伎島神なんだが厳気だろうね。ほらヒミコのあのオクリナ(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)には厳御魂が入っていたね。なんだかつながってきたような気がするだろう。六さん」
「やっと、おいらにもはっきり見えてきました。姉ふたりは十字と卍を重ねた名前をもらい継承者はヒミコの一の気を継いだんだ。これがヒミコの本名だった。」
「ヒミコはヒフミの一の巫女であり神子、御子だったのさ。発音は市杵(一気)でわかるように『いち』だったんだろうさ」

「ご隠居さん、それは謎解きの一番いいところでおいらのセリフのはずなんですから先に言わないでくださいよ。せっかくここまできたのに…」
fumio

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「楽しそうですね。おいらもこの椅子取りゲームに参加したいな。泳ぎは得意だから沖津島でもいいですよ。」
「わたしはそんなことを訊いているのじゃないだろう。なるほどそのメタボ腹は浮き輪がわりになるのか。プカプカ浮いてハワイまででも流れていってくれ。みんな本物の沖津島だと思うことだろう。この椅子取りゲームというか島取りゲームの主人公達は上の表の表記で多紀理(田心)姫(たきりひめ) 別名 三穂津姫、 多岐津比売命(たきつひめ)市杵島姫命(いちきしまひめ) 別名 狭依姫(さよりひめ)の順の姉妹で末子相続継承者は市杵島比売命(いちきしまひめ) だった。」
「多紀理(田心)姫(たきりひめ)さんはオオクニヌシと結婚してますよね。出雲に本妻の須世理(スセリ、スヨリ)姫がいるのによくやるもんだ。」
「この三姉妹はずいぶんきれいだったらしい。姉ふたりの名前は似てるね。
回転する十字『田』の気が共通しているけれど末っ子の名前が似ていないのはもちろん継承者だからだろうさ。だれの名前を継いだかはわかるね」
「はあ、それはもう…」
fumio

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「おーい。ヤッホー、ご隠居さん。やい、ひねくれオヤジ。自分こそ同じパターンじゃありませんか。いいところですぐに逃げようとするんだから。最後までつき合ってくださいよ。」
「おまえさんたちにはヒミコは無理。あのゴミオぐらいが似合ってるのさ。」
「ゴミオじゃありませんよ。ロミオとちゃんといってください。あの作品はおいらの解釈が良くなくて失敗しただけなんですから。シェークスピアに失礼です。」
「シェーッ、クスッピア、ごめんちゃい」
「いい年してなんなんですか、片足立ちのそのポーズ。イヤミのギャグですか、古すぎてもうだれも憶えてませんよ…。」
「赤塚不二夫は死んでもかれの遺したギャグは不滅だ。」
「ご隠居さん、こっち向いてくださいよ。後頭部が禿げてて髪の毛がつかめないから困る。チャンスの女神の真似ですか。この日霊女の系図ってヒルメ、ヒミコ、あるいはヒルコとも読めますよね、となるとヒミコはイザナギイザナミの初めての足腰の立たなかった子供、ヒルコだったかも知れないんだ…。蛭子だったらエビスだからエビちゃんだったかも…。面白いですね。この系図、拡大して見てて気づいたんですがスサノオとヒミコの間に生まれてるのは宗像三女神ですよね。こっちのほうの名前はどうなんですか。検証しなくっていいんですか」
「うるさいな、ひとりでつべこべと、宗像三女神か。そうかそっちに目がいってしまったのか。核心に近づいたようだね、文句をつけて逃げようとしたけれど捨ててはおけないようだ、しかたがない。手伝うか。ややこしいのだが宗像三女神とは古事記では、
沖ノ島の沖津宮 - 多紀理毘売命(たきりびめ) 別名 奥津島比売命(おきつしまひめ)、大島の中津宮 - 市寸島比売命(いちきしまひめ) 別名 狭依毘売(さよりびめ)、田島の辺津宮(へつみや) - 多岐都比売命(たぎつひめ)となっている。
 そして日本書紀の本文では
沖津宮 - 田心姫(たごりひめ)
中津宮 - 湍津姫(たぎつひめ)
辺津宮 - 市杵嶋姫(いちきしまひめ)
第一の一書では
沖津宮 - 瀛津嶋姫(おきつしまひめ)
中津宮 - 湍津姫(たぎつひめ)
辺津宮 - 田心姫(たごりひめ)
第二の一書では
沖津宮 - 市杵嶋姫(いちきしまひめ)
中津宮 - 田心姫(たごりひめ)
辺津宮 - 湍津姫(たぎつひめ)
第三の一書では
沖津宮 - 瀛津嶋姫(おきつしまひめ) 別名 市杵嶋姫(いちきしまひめ)
中津宮 - 湍津姫(たぎつひめ)
辺津宮 - 田霧姫(たぎりひめ)となっている。」

 「そして宗像大社の社伝では種々の変遷の結果、
沖津宮 - 田心姫神(たごりひめ)
中津宮 - 湍津姫神(たぎつひめ)
辺津宮 - 市杵島姫神(いちきしまひめ) とされているのさ。
これまでだれも不思議に思わなかったらしいけれどお姫さまたちは椅子取りゲームをしているのだろうか。
どうだい、六さん、ここからなにか読み取れるかい、見えるかい…。」
fumio


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私的カウントダウンアルバム「水面に書いた物語 収録曲の今週のアクセス聴取ランキング
**********************
12月21日(金)~12月12日(金)
ヒット数: 1,445件中
    
順位( )内は前週の順位< >内は前々週の順位 

第1位(4)<1>あやかしのまち
第2位(2)<4>軽々しく愛を口にしないで
第3位(1)<2>水面に書いた物語
第4位(5)<3>ごめんなさい
第5位(7)<7>ラスト・ランデヴー
第6位(3)<5>女優(スター)
第7位(6)<6>はるかなるメロディ
第8位(9)<8>オーロラの町から
第9位(12)<10>それってⅨじゃない
第10位(8)<9>ときめきFALL IN LOVE
第11位(15)<14>素顔のマスカレード
第12位(10)<12>マイ・スィート・ライフ
第13位(17)<18>恋すれば魔女
第14位(13)<11>Stay with me
第15位(11)<16>Sentimentallady”M”
第16位(14)<13>わかりあえる日まで
第17位(18)<15>しあわせになれる
第18位(19)<19>NEVER GIVE UP!
第19位(16)<17>まことのひかり

*********************  

 今週も首位は入れ替わって「あやかしのまち」に。社会の変動を反映しているようだ。 ご愛聴感謝。

【業務連絡】隠居と六のコンビは「隠居と六補遺集」として、それが謎として人々に認識されることなどなかった事自体が謎であるヒミコの本名に取り組んでおります。ご愛読感謝。
fumio


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「こんなだれも知らなかった名前を調べ上げるなんて大変なことなんですね。ご隠居さん、どういう具合に見つけたらいいのでしょうか、前例がないので方法を踏襲できないから困ります。」
「前例か、それならモノローグにオオクニヌシ の名前を調査した例があった。だれもオオクニヌシの本名なんか知らないけれど己等『コト』と特定しているよ。その方法は子供たちの名前から迫っていくやり方だった。オオクニヌシの継承者の事代主という名前を偉大な親の名(事)を継いだものとみたのだね。」
「そういえば西洋でもヘンリー何世とかマーチン・ルーサー・キング・ジュニアとか親の名前を継ぐことは多いようですね。ヒミコも女王だったのだから子供に名前が継がれたかも知れませんね」
「ヒミコには天忍穂耳、天穂日、天津日子根、活津日子根、熊野楠日という五人の男の子がいた。継承者である末子相続人の熊野楠日と玉依姫のもうけた末子が磐余彦(イワレヒコ)で相続人だったのでかれはのちに神武天皇となったのさ」
「天穂日、天津日子根、活津日子根、熊野楠日の中にヒミコの名前を継いでいる人がいるかも知れないですね。」
「末子相続人の熊野楠日という名前はヒミコからではなくスサノオの熊野からとったらしい。残念ながらここにもまだヒミコの本名は見当たらない。」
「ヒミコの本名の謎は深まるばかり、いっこうに解けそうもありませんね。なんだかしなくてもいい苦労をしてるみたい…」
「おやそうかい、六さん、もう音を上げてるのか。何千年も隠されてきた本名がそんなに早くわかるはずがないじゃないか。おまえさんはヒミコの本名がわからないと脚本が書けないなんていう。ということは芝居は完成しないのだね、それは好都合。見に行く被害者も出ないということだ。もうあきらめようか。あきらめよう。やっぱりわからなかったということで…。劇団のみんなに解散宣言したらいい。心からおめでとうを言いたい。じゃあね」
fumio

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 『三国志、魏志倭人伝、東夷の条』原文、
「其國本亦以男子爲王、漢霊帝光和中 住七八十年、倭國亂、相攻伐歴年。乃共立一女子爲王、名曰卑彌呼、事鬼道、能惑衆、自謂、年已長大、無夫壻、有男弟佐治國。自爲王以來、少有見者、以婢千人自侍、唯有男子一人給飮食、傳辭出入。」 

***************************
  
 「このあいだみたいにそんな言い方でわたしをあおって乗せようというのか。いつもながら稚拙なやり方だね。いい脚本が書けないわけさ。わたしに無理かどうか自分でもわからないけれどヒミコの本名には興味があるので一緒に推理してみようか…。六さん、上の文章はヒミコの記事が掲載された魏志倭人伝の原文で意訳すれば、
『その国はもともとは男性が王であった。漢の霊帝の光和年間(一七八~一八三)、今をさること七八十年前に倭の国は戦乱状態におちいって何年もの間互いに攻めあった。それでは治まらないので一緒に女性の王を立てることにした。その名をヒミコという。かの女は鬼道(シャーマン)を事(つか)って人々を惑わせた。すでに老齢に達しながら夫はなく弟がいて国政をたすけた。王になって以来、その姿を見る者は少なく千人の召使いに仕えられ、たったひとりの男性だけが食事の世話に出入りしてそのことばを伝えた。』ということになる。ヒミコは当て字によって卑彌呼と記されているが、本来は日霎(霊女ルメ)でその霊女(巫女)としての能力によって政治を行ったのだったね。」
「霎(ルメ)ってむづかしい字ですね。霎(ルメ)さんだったのかも知れない。ルミという名前は多いし考えられますね。ご隠居さん」

 「まあ、そうあせらずに進もう。急いてはことをし損じる。かの女はのちにアマテラスとして祭られたのだったね。その諡(おくりな)から横顔をみようか。
兵庫県西宮市大社町7-7の旧官幣大社 、攝津國武庫郡、廣田神社にはかの女を天照大御神荒魂(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)という諡で祀ってある。この諡に『天照大御神』とされる前の本当の姿が語られているはずさ。」
 「撞賢木厳御魂天疎向津毘売尊(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)とある。撞(つき)というのは霊がツクことを表すから巫女にふさわしいね。賢木(榊)はヒミコ以来神事に用いられるようになったといわれる木。厳御魂は普通は男性の魂のことだが大本教の開祖出口ナオも厳御魂であったように女性でありながら男性的な魂の持ち主であったらしいことがわかる。」
「ふむふむ、脚本を書く時のキャラクター作りの参考になりますね。撞賢木厳之御魂天疎向津媛命の中に本名は含まれているのでしょうかね。ツキちゃん、サカちゃん、ムカちゃんなんかどうでしょうか。」
「天疎はスサノオの諡の神祖に対応して天祖としたいところだったようだがそれでは虚飾が過ぎるので無難に疎にして、盛(さかる)の意味を込めようとしたらしい。向津毘売は日向のヒメを表している。この諡全体でいえることはやはり彼女がシャーマンであったことだろうさ。彼女自身が神なのではなく、日の神の光を反射して光る存在であったから撞、すなわち月だった。月ではあってもツキヨミのように神そのものではなくすでに神あがりした偉大な霊の憑代(よりしろ)となって神託を下ろす女性だったんだろう。そのヒミコは二四七年に九十三歳ほどで亡くなった。うーむ、わたしにはまだ本名らしきものは見当たらないね」
fumio

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「ふーん、ヒミコねえ。ヒミコには馴染みがあるのかい。」
「まあシェークスピアよりはね。ヒミコにも会ったことはねえんですがよく知っているような気がしまして。なにしろ古代とはいえ日本の女王ですから…。ところが脚本を書き始めたんですが、実は名前もわからないことに気づいたんです。ヒミコってのは日の巫女といういわば役職名でしたね。家族やまわりの人はなんと呼んでいたんでしょうね。本名は何だったんでしょうか。それがわからないと会話が書けないんですよ。」
「そうか、たしかに卑弥呼というのは邪馬台国の民衆が女王を呼んでいた発音を中国で当て字しただけだし本名じゃないだろうね。六さんはヒミコの本名を知らないことに気がついたのか。それはすごい。ほとんどの日本人はヒミコに本名があったということすら思いつかないだろうね。」
「みんなヒミコが本名だと思っているんでしょうね。別にそれでも自分の生活に不都合はないし…。ご隠居さん、どうかヒミコの本名を教えてくださいよ…。でもいくらご隠居でも無理でしょうね、これは…」
fumio

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「おや、なんだね、六さん。また来たのかい。まだあれからひと月も経たないじゃないか。あの道楽劇団はもうつぶれたかい。」

「あれから、『アオウエイ』順で声出し稽古を始めたらなんだかみんな力がみなぎるというかやる気が出て活性化してきて希望が出てきました。ご隠居さんのおかげです。」
「なんだ、まだつぶれてなかったのか。それは残念、無念。それではわたしが劇団存続の戦犯ということになるじゃないか。これからおまえさんたちの舞台を見ることになる不幸な観客たちに恨まれる。ひっそりとだれにも知られないうちに消滅してほしかった。」
「好きなように言ってください。今度の舞台は今までと違うんですから。馴染みのない西洋の演劇の真似はやめて日本人のアイデンティに基づいた『ヒミコ』を採り上げようということになったんです。」
fumio

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1980年12月9日の朝、庭に出るともう80歳近い日本人大家さんが待っていたように「ジョン・レノンが死にましたで」と言う。ロサンジェルスタイムスを持ってきて記事を見せてくれる。記事は何度読んでも意味がスカスカと抜け落ちてつかめなかった。ジョン・レノンはわたしの高校時代からのヒーローだった。世界中の音楽ファンが愕然としただろう。それから20数年を経て今も12月8日の命日が来るとあの日の大家さんのことばをそのまま思い出す。「ジョン・レノンが死にましたで」「ジョン・レノンが死にましたで」今も胸がつまる。同じ思いにとらわれる人は多いだろう。あれからわたしはなにをしたのか、と振り返る。ジョン・レノンに近いことはできただろうかと振り返る。この日は自分を振り返るきっかけにはなる。マーチン・ルーサー・キング牧師の命日4月4日も振り返る機会になる。レノンの命日は胸が苦しくなるけれどひどくはない。キング牧師の場合は考えるだけで涙が溢れてくる。わけがわからないものがある。かれらはわたしたちの時代の偉人として永遠に名をとどめるのだろう。
fumio


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「なんかそっくりのような、どっちがどっちかわからないや…」
「王仁さんは五大父音と呼んでいるが、普通わたしたちは母音と呼ぶ。この父音(母音)をニギハヤヒは陰陽に分けて文字を創ったのさ。チョンが太陽を示して『あ』は中心の縦線の右にあって太陽が東 から登っている図だから陽父音、『お』は太陽が地平線上にあるから陽父音、『う』は太陽が下にあるから陰父音『え』は太陽が西にあるので陰父音、『い』は太陽がないので陰父音とした。つまり言葉はすべてこの陰陽の組み合わせということになる。「あおうえい」とは陽父音である『あ』と『お』を初めに配して中心におわす『す』の神の父音『う』をまん中にして陰父音『え』『い』と順に進む正しい発音法なのさ。」
「なるほど、それで陰陽和合なんですか。でもおかしいですね日本の古代文字がハングルを真似て偽作したものになっているなんて…。時代が先なのに。」
「辞書に書かれたことは真実と思う人が多いから困ったものさ。」
「わかりました。おいらの劇団ではこの『アオウエイ』順を採用して声出し稽古します。がんばります、期待してください。実は劇団消滅の危機に瀕していたのですがこの五大父音で乗りきります」
「えっ、そうだったのか、そんなことをすればあの劇団が活性化して生き延びるかもしれない…。いらないことを教えてしまったのかも。忘れてくれよ六さん、おまえさんたちは『アイウエオ』順でいくべきだ。『アイウエオ』順で消滅してくれ…」

「今度の舞台、御礼にチケット送りますから、見に来て下さいね。カンパはいくらでもいいですよ。ご隠居さんは貧乏なわりにはずんでくれるんだから…困っちゃう。えへへへ…。」
fumio


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「六さん、ずっと前にハングルの元になった 日文のことを話したことがあったね。」
「さあ、そんなことありましたっけ。ああ、そうそうハングルを真似て作った文字だとかいわれてる古代文字のことでしたね。日本の辞書は偽作としているんでしたっけ。それがどうかしたんですか」
「ハングルは李朝(李氏朝鮮)第四代王世宗(セジョン)が漢字に替わる韓国語表記法の研究開発を命じて世宗25年(西暦1443年)に完成させて1446年、「訓民正音」の名で公布したものだった。そのとき、その下敷きにされたのが韓国に最も近い日本の対馬の占部阿比留(うらべあびる)家に伝わる阿比留文字だった。それはニギハヤヒが創った神代文字「日文」を占部阿比留(うらべあびる)家が伝承していた文字だったのさ。」
「変な名前ですね、アヒル文字なんて。おいらだって疑ってしまいますよ」
「上の表が阿比留文字の「あいうえお」で次の表がハングルの「あいうえお」さ。よく見比べてごらん。」
fumio

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私的カウントダウンアルバム「水面に書いた物語 収録曲の今週のアクセス聴取ランキング
**********************
11月21日(金)~12月5日(金)
ヒット数: 1,393件中
    
順位( )内は前週の順位< >内は前々週の順位 

第1位(2)<2>水面に書いた物語
第2位(4)<8>軽々しく愛を口にしないで
第3位(5)<5>女優(スター)
第4位(1)<3>あやかしのまち
第5位(3)<1>ごめんなさい
第6位(6)<2>はるかなるメロディ
第7位(7)<7>ラスト・ランデヴー
第8位(9)<6>ときめきFALL IN LOVE
第9位(8)<4>オーロラの町から
第10位(12)<10>マイ・スィート・ライフ
第11位(16)<16>Sentimentallady”M”
第12位(10)<9>それってⅨじゃない
第13位(11)<15>Stay with me
第14位(13)<13>わかりあえる日まで
第15位(14)<11>素顔のマスカレード
第16位(17)<19>まことのひかり
第17位(18)<17>恋すれば魔女
第18位(15)<18>しあわせになれる
第19位(19)<14>NEVER GIVE UP!

*********************  

   やはり今週も首位は入れ替わって「水面に書いた物語」。来週は違う曲が首位に就いているのだろうか。 ご愛聴感謝。

【業務連絡】「隠居と六ふたたび」は預言解読シリーズとしての役割を終えて終了しました。多くの方のご愛読ありがとうございました、なお、かれらのコンビは「隠居と六補遺集」として現在このブログに登場しておりますのでよろしくおねがいします。
fumio


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「うーん、たしかにむつかしい、六さん、わたしにゃ無理だ、ギヴアップ。じゃあね。バイバイ」
「ちょっと、ちょっと、ご隠居さん、冗談ですよ。ヘソを曲げねえでくださいよ。ほかに宛ないんですから、ご隠居さんが頼みの綱なんですよ。もしこの『アオウエイ』が素晴らしいのならこれから声出し稽古はこれにしようと思っています。そうすればすこしは実力が上がって運が向いてくるかも…」

「ダメだろうね、六さんの劇団はそんなことでどうにかなるレベルじゃないから。あきらめたほうがいいよ。どうせ声出しするのなら念仏でも御詠歌でも唱えてりゃなにかの功徳になるさ。」
「どうして、さあ、これから芝居の練習だというときに念仏を唱えるんですか、萎えますよ」
「ご先祖様が集まってきて力を貸してくれるかもしれないじゃないか」
「ちょっと冗談をいうとこれだ、わかりました、おいらが悪うございやした。今度いい御詠歌を見繕って練習しておきますから、いい加減に教えてくださいよ、知恵の出し惜しみしないで…」

「出口王仁三郎は「アオウエイ」を五大父音としてその働きを言霊学釈歌に詠んだのだね。」

***********************
   ○
久方の天之御中主の神は 五十鈴川の(ス)ごゑなりけり
   ○
あのこゑは我言霊の上よりは 宇比地邇神、須比智邇神
   ○
おのこゑは我言霊の上よりは 角杙神、活杙神
   ○
うのこゑは我言霊に照らし見て 大戸之道神、大戸之辺神
   ○
えのこゑの其言霊を調ぶれば 面足神、惶根神
   ○
いのこゑは言霊学の助けより 伊邪那岐神、伊邪那美神
   ○
あのこゑの活動なすは須比智邇の 神の保てる本能なりけり
   ○
おのこゑの活動するは活杙の 神の表はす本能なりけり
   ○
うのこゑの活動保つは大戸之辺 神の表はす本能なりけり
   ○
えのこゑに万の物の開くるは 阿夜訶志古泥の神の御本能
   ○
いのこゑの活動なすは伊邪那美の 神の御言の本能なりけり

******************

 「そして日月神示には
『アイウエオからアオウエイの世にうつって来るぞ。』
『アオウエイの世が天国ぢゃ。』とある。なるほど、なるほど」

「そうさねえ、王仁さんの歌は現代人にはなんのことかわからないね。六さん、はしょっていえば『アオウエイ』というのはすべての元になっている陰陽和合の仕組みさ」
「えーっ、なんのことですかそれは…」
fumio



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「ご隠居さん、お元気ですか、いつぞやはありがとうございました。」
「おや、六さんじゃないか、ひさしぶりだね。また預言解読かい」
「いえ、そうじゃないんです。今回はちょっと訊きたいことがありましてやってきました。おいらご存知の通り趣味で素人劇団をやってまして」
「ああ、憶えてるよ、一度見に行ったことがあったっけ。たしか『ゴミオと呪リエット』という箸にも棒にもかからない芝居だった。時間の無駄だったよ。見に行くのじゃなかったと激しく後悔した。今でも後悔しつづけてる。これぐらい言っておけば二度とカンパのチケットを押しつけられることはないだろう…。」
「たしかにあれは失敗作でした。でもいつかは立派な作品を上演して世間に認められる日が来ると信じて稽古に励んでいます。本題に入っていいですか。稽古の時、まずみんなで声出しするんですが五十音順なら『アイウエオ』ですが役者の稽古では『アエイウオ、アオ。カケキクコ、カコ。サセシスソ、サソ。』と順番に進んで『ワエイウヲ、ワヲ』までゆくんです。でもところがですよ、日月神示や出口王仁三郎は『アオウエイ』の順番が正しいと言ってるようなんです。『アイウエオ』でも『アエイウオ』でもなく『アオウエイ』という順番なんですよ。それで稽古に採用して『アオウエイ』を繰り返して『アーオーウーエーイー オーン』で締めるとなんだか『アーリーオーン』に似ていますね。なんかアリオンの匂いがしませんか。なぜ『アオウエイ』という順番でなけりゃいけないんでしょうか。わかりますかね。いろいろな説があるんですがどれも腑に落ちなくて、ご隠居さんには無理かな…、ちょっとむづかし過ぎるかな…、」
fumio

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そして、その者達のために…


*-*

 そして、その者達のために「時」は流れ…

**-*

龍神は目覚め水の変化を知り、麒麟は風の声に訪れを聞いた…

***-*

眠りにつく者の耳に聞こえる潮騒の音は、目覚めた水の声…

****-*

風は大きく、波は高く、そして麒麟の夢は深海のとどろきと共に…

*****-*

 火の瞬きは、青い湖の底に眠り続けることを拒み

******-*

 茜色の雲たなびく所、かの人々は迷わず杖を振り降ろすだろう

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 0811 苦界(クガイ)に酔う者達への贐(ハナムケ)の言葉が語られる

 0823 雪の白さにも似た真っ白い空間が現れる

 0903 クマラは、その手を上げて「真のコトノハ」を伝えるだろう

 0914 多くを知り、多くを為さない事に依る揺さぶりがあるだろう

 0915 かすかに聞こえるカゲロウの羽音

 0921 有実にして有名の者は、力を現わすことが出来るか?

 0930 堅いものは堅いままに、柔らかいものは溶けるだろう

 1002 望まれない許しは得られない、如何に繕おうとも

----------------------------------------

*-**

 さて、人の裡より果てることの無い欲が解き放たれた
 人が人であるために、夢が夢であるために、命が命であるために
 深い海より現れる「文字にならない言葉」を読み取りなさい

**-**

 鎖の跡を見せて女は言った、「虐げられたのは、私です。ここに印があります」
 さて、鎖は何を繋ごうとしたのか?

***-**

 あなたの舌を脅かすものは、あなたの周囲では無く、
 あなたの歯である
 あなたの舌と歯を争わせるのは、あなたの「思い」と「考え」の違いだ

****-**

 「やはり…」と男は言った。
 「やはり…」と男は答えた。
 そして、女は黙っていた。

*****-**

 あなたがた人間の総意で望むことが、この世には存在する
 あなたがたの生命の「表」では無く、「裏」に存在する
 それらは、あなたがたの「表」では望まれない未来を招きつつある
 それらを変えてゆくには、「表」だけ理解していては成らないだろう
 あなたがたの命の「裏」は、あなたがたの意識のコントロールを受けない

 時の砂は、振り続け…
 「そして、その者達」によって、同じ問いが繰り返される
 しかし、この度は繰り返してはならない、
 同じ過ちを…



                   ---ARION,O∴O---

93/08/04 03:31

「アリオン発言集」より



***********************

 「この『そして、その者達のために…』という預言も『時の砂は、振り続け…
 「そして、その者達」によって、同じ問いが繰り返される
 しかし、この度は繰り返してはならない、
 同じ過ちを…』っと、いうところでいよいよ終わりなんですがご隠居さん、おかしいすね、砂だったら普通、降り続けと書きますよね、誤植ですかねぇ。 」

「違うだろうさ。なぜ六さんでもわかるような誤植を見逃したままにするのさ。解読されることを想定した預言の場合は一字一句が解読対象として精読されるのできちんと訂正して発表されるはずさ。この文字を使用している意味を読みとってごらんよ。」

 「『時の砂は、振り続け… 』ですよね。もしかしたら『時の砂』というのは時の主名で、それを特定させようとして『振り続け…』と続けているのかも…。」
「フフフフ、近づいてきた 。天王がウラノスでスサノオだったよね。すると時の主は当然クロノスでニギハヤヒということ。」

「ああ、そうか、それでフルというかれの幼名を使用しているのだけど『振』りと手偏に辰を使うことによって龍の性質を示唆しているんだ。龍は統治者の象徴だから…。」
「それから『「そして、その者達」によって、同じ問いが繰り返される  しかし、この度は繰り返してはならない、 同じ過ちを…』とまた最後に『そして、その者達』というこの預言のタイトルらしきフレーズが出てくるんだね。初めの『その者達』 とどう違うのか。わかるかい。」

「初めは『その者達』はたしか卑弥呼の義弟達を指していたのでしたね。かれらは自分たちの既得権益を守るために日本を危うくしたけれど今度は、同じ過ちを繰り返してはならないと戒め、同じ問いを繰り返す『その者達』なんだ。そりゃ、今度こそ、祖の者達でしょう。スサノオ、ニギハヤヒがでてきたのですからかれらに代表されるわたしたちの祖先。アマテラス、イザナギ、イザナミ、ヒサメ、イチキシマ、トヨ、サルタヒコ、ウズメなどなど神話に登場される多くの神々です。」
「ふむふむ、初めは卑弥呼の義弟達を指していた『その者達』もここでは子孫を心配する祖先達となっているとみるのだね。生長したね、六さん。かれらは前にも同じ問いを繰り返したのだよ。かれらは二度も人類が衰退し滅亡するのを見てきた。残念だったんだろうね。それで 『しかし、この度は繰り返してはならない、 』と結んでいるのさ。そして、その者達は時代に合わせて宇宙神霊族ARIONなんて現代的な名前に隠れてわたしたち人類の行く先を見守っているのさ。あんまりはらはらさせては悪いよね。♪暇人(ヒマジン)ウイ アー ドリーマーズ」
 「そして、その者達のために…」解読シリーズ、了。
fumio

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