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旧布野ダッシュ村日記です。
ナント難しい名のタイトルなんでしょう。
司馬遼太郎さんのエッセイ集のタイトルだ。
昨日、百姓仕事頑張りすぎたか、体がだるいので一日
休養と草取りをさぼって、この歴史のなかの邂逅読んで
いた。
その6巻は明治維新前後の人物を短編で描いている、小
説的には美濃農人、花神、歳月、翔ぶが如く等のあとがき
、そしてその脇役や主人公にスポットを当てている。
今日、へーと関心したのは、新選組隊長の近藤勇を捕縛
した官軍の有馬藤太の対応の丁重さだ。
薩摩藩の郷士出身で、江戸開城後の関東での幕府軍との
闘いのころは東山道総督府副参謀。
流山で近藤軍と銃撃戦を行い、近藤勇が大久保 某と称し
白旗を掲げてきたが、有馬は近藤本人と分かっていたが捕
縛せず。
近藤軍を解散し、武器の供出が終わった後、出頭するよう
話をしたそうだ。
最後は有馬が15人の兵隊を連れて行き捕縛となるが、この
幕末のドタバタの下剋上の世でも、武士道や敵といえ大将に
対する礼があったのです。
近藤そのものはその後、打ち首・さらし首とされるのです
が、捕縛した有馬藤太は反対だったそうだ。
そんなエッセイですが、読み応えありです。