風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

ガマの穂

2019年12月04日 | いきものとか植物とか、いろいろ
いろんなものが「爆ぜる」季節がやってきました(^-^)ゝ
グラウンドの1本桜を見にいったとき、農道を歩いていたら
「パチ・・・、パチ・・・」という微かな音が、大豆畑のあちこちから聞こえてきました。


不思議に思って、畑の中へ入って、しばらくしゃがんで耳を澄ましていたら
すぐ近くで「パチン!」という音とともに、大豆が鞘から飛び出して土の上に落ちる瞬間を目撃しました!


大豆の鞘も、フジの鞘と同じように音を立てて爆ぜるんだ!
始めて知ったし、その音も初めて聞きました。


パチパチという音は、ひっきりなしに聞こえてきます。
早く収穫しないと、大豆が全部なくなっちゃうよね・・・


そんな事を考えながら、畑を見ていたら用水路に生えているガマの穂を見つけました(^^♪
いい具合に熟していて、下の方からは少しだけ綿が飛び出しています。


今年もガマを爆発させてみたいと思います(^^)/
袖を思い切りめくって・・・
ガマの穂の中心あたりを、親指と人差し指でそっと挟んで
指先にゆっくり、ゆっくり、力を加えていきます。


すると、急に指の腹に感じていた抵抗が無くなって、穂が爆ぜました。
崩れ落ちるように綿毛が吹き出して・・・


もう止まらない、止まらない^m^


あっという間に手の中が、モコモコの綿でいっぱいになりました。


しっとりした感触で、昔は蒲団の綿にしただけあって、すごく暖かいのです。


風に飛ばしてもらいます。




おもしろがって、穂に残っている綿毛を、全部揉みだしていたら
急に風向きが変わって、頭から全身に綿毛をかぶってしまいました(^^ゞ
この綿毛が服に付くと取れないのは、数年前に経験済みなので、袖をめくっていたのですが
あーあ、これどうしよう・・・というレベルの凄いことになってしまいました(笑)


1本のガマの穂には種が、約35万個あるとも言われています。
その種に付いている綿毛が乾いて膨らんで、ぎゅうぎゅうに押し合っている状態で
どこかに圧力がかかると、我慢できずに、一気に種が吹き出す仕組みになっているそうです。


以前見掛けた、雄花と雌花の写真がありました。
こういうのも花が「咲く」と言うのかな?花期は夏です。


花穂は2段重ねに串刺しされた、ソーセージみたいで
上段が雄花、その下に雌花が円柱状に付きます。
雄花が大量に出す黄色い花粉は、血止めの薬になるそうです。


ガマの穂の不思議・・・
どうしてそんなにたくさんの種を作るのか?
種が35万個も飛んでいくのに、それほど大繁殖しないのはなぜ?
種と言っているのは、本当は実なのですが、水に落ちると、すぐに実が割れて中から種が出てくるそうです。
この前散歩で採ってきた穂があるから、またその様子も実験してみたいと思います(^^♪

服についた綿毛は、家に帰ってからコロコロで一生懸命取りました(笑)