風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

イラガの成虫/ヒロヘリアオイラガ

2020年07月05日 | 蛾の観察や飼育
去年の秋から、7カ月もマユの中で眠っていたイラガが
今年の5月に、やっと羽化して成虫になりました!


2019年10月に、駐車場を歩いていたイラガの幼虫を見つけて
家に連れ帰りました


その日の夜に、マユを作り始めて
次の日の朝には、花火みたいだった体が、ツルンとしたマユの中に収まって
棒切れのふくらみになっていました(^-^)ゝ


それから寒い冬を越え、春がきて、暑いと感じる日もあった5月の中頃・・・
ある朝、目が覚めると、飼育ケースの中に小さな物体が
まるで手品のように、ポツリと現れていました。


え?なに?ああ、そうだ!イラガだ・・・
あなた生きていたのね!なーんて(笑)
嬉しいよりもびっくりして、あたふたしてしまいました(^^ゞ

きれいな色。
ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾)です。
翅の縁(ふち)の部分が広くて、青いイラガという意味ですね。


脚にもびっしりと毛が生えていますl
「前から見ると相撲取りのよう」とウィキペディアに書いてあったけど
本当に言われてみると、そう見えます(^m^)


それにしても、撫でたいくらい素晴らしい毛並みです。
蛾は気温が低い夜に活動するので
鱗粉よりも毛におおわれているものが多いらしいですが
鱗粉はあるのかな?翅に触ってみれば良かった!
毛が鱗粉の代わりなのかな?謎です。

こんな近くで観察できる機会はないから
じっくり味わいます。

そろそろ旅立ちの時です。
スズメガと違い、イラガは翅を振るわせてエンジンを掛けることはなく
名残惜しい顔もせず(笑)
フワッと、手から離れて、ヒラヒラと飛んでいきました。

******************
ここから脱出するのは、大変だっただろうなぁ・・・
羽化後のマユを見るたびに、2度目の誕生の苦労を思います。
本当はマーブル模様のを期待していたけど
マユの造りは同じでした。


脱出口が、コンパスで描いたような円形なのは
幼虫がサナギになる時に、マユの内側を回転しながら
体にある突起物で、円周に「傷をつけておく」からだそうです!


イラガには、他にもまだ色んな種類がいます。
色がきれいなもの、面白い形をしたものなど
出会いたい幼虫が食べる植物を予習しておいて
今年は違うイラガを、積極的に探して見ようと思います(^-^)ゝ
コメント (2)
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