今回の旅のフィナーレを飾るのは湖水地方への小旅行です。ロンドンのユーストン駅から
座席指定の特急列車に乗って3時間半ほどの旅です。6時5分発の列車を予約していました。
もちろん真っ暗。ISO6400です。
あと30分くらいで到着するあたりです。大分明るくなってきました。
乗ったのはこのバージン特急。航空会社かと思っていたら列車も運行しているんですね。
ただし、英国国有鉄道の線路に相乗りですが。JRの線路を小田急が走るようなものです
かね。
到着のウンダミア駅で予約しておいたレンタカー。フォルクスワーゲンと聞いていたのに
ボルボの新車でした。
古代の昔に氷河が作り出した独特の地形の中を道路が続きます。高いところを通ると眼下
にこのように湖が現れます。道の両側には牧場が続き独特の石塀が延々と続いています。
これがこの地方独特の景色と言えるでしょう。例によって写真は全てクリックでフルサイズです。
Allswater(アルス・ウォーター)という水の透明度が高い湖。ウィンダミアの真北になります。
アルス・ウォーターからケズウィックというハリーポッターに出てきそうな名前の街に向
かう途中の小山の上にストーンサークルがあります。原始時代からここにあるようです。
ケズウィックの町からクルモック湖を経てバターミアが見える場所までやってきました。バター
ミアにはフィッシュ・ホテルという宿があり、そこの娘マリー・ロビンソンは絶世の美女で英国
中にその名を知られていたということです。200年前の話ですが。フィッシュ・ホテルは今でも
ありますが、日没まで1時間半くらいなのでパスすることにしました。実はどうしても行きたい
橋がこの先の山中にあるのです。
羊が近づいて来ました。牧場と言っても広大で石塀もあちこち崩れているため、ところど
ころでこのように羊がお散歩しています。近隣の牧場の羊と混ざらないように背中に色を
塗っているようです。
石塀は山を越え、谷を越え、川を渡って延々と続いています。先祖代々繋いできた羊牧の
歴史が垣間見えます。
アッシュネス・ブリッジという有名な石橋です。この橋ほど多くの写真を撮られている石橋
はないだろうとさえ言われている橋。この日も6人くらいのカメラマンが三脚を立ててい
ました。多分あと1時間後くらいの日没を待っているように思えました。
カメラマンたちは橋を下から写していたのでそちらへ行ってみました。なるほど、橋がそ
の構造から良く見えます。この先は宿が1軒あるだけの行き止まりなのでわざわざ訪ねて
来ないとここには来られません。非常に分かりにくい場所ですが、下調べを十分してあっ
たので自分は一発でたどり着けました。公共交通機関ではここへは来られません。車か自
転車か徒歩だけです。^^グーグルマップで探していただければ分かりにくさがわかって
いただけると思いますが。特にバターミア方面からケズウィックへ向かってくるとあっと
言う間に入り口を見逃します。
眼下にダーウェントウォーター、その向こうにバセンスウェイト・レイクが見えます。天気が
良くてもっと明るいと、アッシュネスブリッジと紅葉と二つの湖が同時にファインダー
に取り込めるのですが、上の広角では見えないので望遠で一枚押さえておきました。
女性チャリダーがこんな急勾配をめげずに上へ上っていきます。ここはチャリダーパラダ
イスで週末に重なっていたこともありたくさんの自転車と遭遇しました。
我々は日没を待つと宿へ帰るのが困難になりそうだったのでこれで引き上げました。日没
は4時。4時半には真っ暗になってしまい車のヘッドライトだけが頼りになる世界になり
ます。実はナビがあってもロータリー交差点をクリアするのは至難の業だということが明
るい時間帯のドライブで嫌というほどわかったので明るいうちに戻ることにしたのです。
にも関わらず3度も逆方向へ行ってしまったのでしたが・・・・^^
翌日はいよいよピーターラビットの世界です。
Yahooはやはり先進国だなぁと思った瞬間です。