復活と言うのには大げさですが、、、「本庄早稲田の杜クロスカントリー＆ハーフマラソン」を走ってきました

あの腹部の痛みは

いったい何だったのだろう。

「行田鉄剣マラソン」を

走り終えた後も

暫く続いた痛みは

相当に深く、そして深刻に

私の心をえぐっていた。

勿論、そんな状態では

満足に練習ができる訳もなく、何度も公園に通っては数百メートル走っただけで

うつむきながら帰るを繰り返していた。

そう、それが土曜日のその日にふ～っと痛みが消えていた事に気づく。

しかし、また走れば痛み出すのだろうと、自分自身の気持とからだを

まるで信じる事ができないでいた。

日曜日、この日は「本庄早稲田の杜クロスカントリー＆ハーフマラソン」の開催日。

この春シーズンでは一番楽しみにしていた大会だ。

それなのに、どうせこの大会も満足には走れないと半ば諦め、

最悪欠場も覚悟をしておかなければいけないなんて・・・。

そんな心理状態のまま会場へ。

この大会、以前は

クロスカントリーだけの大会で、

今回のハーフマラソンの部は新設。

それにより参加者も

かなり増加したとは聞いたが、

それでも私好みの

落ち着いた雰囲気のなかで

ゆったりとしたレース前の朝を迎えていた。

またこの日の天候は快晴、早朝はかなり冷え込んではいたが時間がたつにつれ

気温も上がり、前日まで吹いていた強風もそれ程気にならない程度に納まっている。

マラソン日和とはこの日のことを言うのでではないかと思えるほどの好条件だ。

そんな天気に誘われるかのように、まだ人もまばらな時間、駐車場から受付テントまで

軽く走ってみた。

この時点で腹部には前日同様、違和感は全く感じられない。

むしろ、練習をしていない足の方に多くの不安を感じさせられるような状態。

それはレース前のアップの段になっても変わらず、ようやくこの時点で

腹部の痛みから解放されたことを確信できた。

しかし長い距離を走ったら

再び悪化しないだろうか・・・。

そんな不安が消えた訳でもない。

まさに恐る恐るの

スタートを迎えたのである。

不運にも列の後方に位置取りを

せざるを得なかった事と、

コース幅の影響で

かなりゆっくりな出足。

体感的にはキロ６分程度のスピードか・・・。

このスピードが暫く続く。

シビレを切らせ前方のランナーを抜きにかかるも他の部門のランナーが対向してきて

横に出ることもできずに、一列縦列の状態で暫く走らざるを得なかった。

焦っても、苛立ってもどうする事もできず、ずっ～と我慢のレースが続いていた。

しかし、このことが後に自分への好条件となった事は確かであり、

この時間があったからこそ結果的に笑顔で帰宅をできたのではないかと今はそう思える。

やがて、対向するランナーもいなくなり、またコース上のランナーもバラけだし、

自分の思うペースで走れるようになってきた。

「解き放たれた」

そんな気分だった。

相変わらず腹部に

違和感は感じられず、

足にも痛みはない。

ただ、相変わらず

坐骨神経痛系の

痛みはあるものの、

それはもう慣れたもので気になることはない。

「早すぎる・・・。いや、このままいける！」

今までとはピッチもストライドも違う。

どんどん上がるスピードに周辺にいるランナーがやけに遅く思えて、

しかもみるみるうちに前を行くランナーに追いつく事ができる。

前半を折り返し、下り基調となれば更にその状態は鋭さを増す。

いったい何人のランナーを追い越したのだろう。

それでもさすがに残り５ｋｍぐらいからはかなり足に負担がかかってきたのだが、

ここで落としたら何の意味もなく、粘ってこそ今日の収穫だと維持を強く思う。

急カーブや未舗装路でガクッとくることもあったが、必死に我慢が続く。

そして石畳を踏みしめ、ゴールへ。

１時間３６分３８秒

先週の行田よりも

約３分も遅いゴールだったが、

後半の１０ｋｍを

４３分で走れたことは

今後に繋がる走りができたと、

素直に喜んでも良いと思う。

特に残り１．０９７５ｋｍを

行田の５分１７秒に比べ、

今回の５分０５秒はそれだけを見ても嬉しく感じられる。

さて、今週末は今シーズン最後のフルマラソンだ。

この体調がこのまま続き、今回の走りが良い方向へ影響してくれたらなと思うのだが・・・。

ともかく、何とかどん底の状態からは這い出させた感はある。

しかし、「もう大丈夫！」だと言う事でもないし、まだまだ不安はある。

たとえそうであっても今日は「とりあえず良かった～」と、胸をなでおろすことができた。

そんなこの日のレースであった。