「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「ALWAYS 三丁目の夕日」

2006年01月09日 20時55分16秒 | 映画

 昨年の日本アカデミー賞で、全部門優秀賞を受賞した話題作。
 西岸良平「三丁目の夕日」を原作に、昭和33年の東京を舞台にした秀作です。

 ハリウッド映画のような凝ったストーリー展開やスピーディーな演出もなく、極めてオーソドックスなドラマなのに、ぐんぐん作品に引き込まれたのは何故でしょう? 

 僕が主人公の少年たちとほぼ同年代だという、ノスタルジックな思い入れだけではないと思います。

 「セカ中」や「黄泉がえり」のあざとくて間延びした演出に、退屈や苛立ちを覚えた僕も、大いに涙腺を刺激されました。

 そんな心の故郷のような作品が、最新のFVXの進歩によって実現したというのもまた味わい深いです。

 少しずつ高くなっていく建設中の東京タワー,当時の都心の街並,黒煙を吐き出しながら疾走するSL,銀座を走る路面電車など……。

 ささやかな笑いと涙を届けてくれた一作でした。

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