「境界に生きた心子」の参考文献に挙げた、ご自身がボーダーである山口麗子さんが書かれた本です。
以前読売新聞の「医療ルネサンス」で、境界性人格障害の特集があったときに紹介されました。
幼いときの虐待や夫婦間の壮烈ないさかいなど、勇気を持って赤裸々に告白し、自分の姿をお子さんのために書き残しておきたいという、母の愛情に支えられたものです。
心子は子供を持てませんでしたが、母親の力は強いものだと思います。
ただ、当人が書かれたものは具体的な生々しい会話などがあるかと思ったら、ご本人はキレた時の言動を覚えていないため、かえって細かい描写はないのが意外な納得でした。
僕は読売新聞「医療ルネサンス」にメールを送り、山口さんを取材した人からお返事をいただきました。
その人がのちに、拙著の書評を読売新聞に載せてくれました。
(書庫「境界に生きた心子」11月10日の記事「読売新聞の『境界に生きた心子』の書評」参照)
「魂(こころ)の穴」の作者・山口さんも拙著を読まれ、とてもいい本だと言ってくださったそうです。