友達と「風と共に去りぬ」(デジタル・ニューマスター版)を観てきました。
66年の歳月を経た現在観ても、印象的なシーンの数々、絢爛(けんらん)たる名作に変わりはありません。
さすがに映画技術として古く感じてしまう部分があったとはいえ、全体的にはやはり壮大な人間ドラマです。
今回が4回目の鑑賞でしたが、4時間があっと言う間に過ぎ、前よりも感動しました。
最初はわがままばかり言っていたスカーレットですが、逆境にこそ強くなる彼女の生命力には打ち震えるようなものを感じます。
彼女に感化されてか、メラニーも後半は相当強くなっていきます。
生きるためには盗みやだまし,人殺しさえも辞さないという、スカーレットの悲壮な覚悟。
愛や正義のためなら命も捨てるという生き方の対極ですが、どちらが人間的と言えるでしょう。
きざなバトラーの強靱なダイナミズムにも惹かれます。
作品の中で魅力的な人物と、現実に自分の隣にいて素敵な人とは別ですが、スカーレットとバトラーは似たもの同士の二人ですね。
強い意思を道連れに歩んでいく二人は、映画が終わったあとも、生きる限りドラマを展開していくのでしょう。