「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

逆縁

2006年01月15日 20時36分02秒 | 心子、もろもろ

 心子のお母さんはわずか3年の間に、二人の我が子に続けて先立たれることになってしまいました。

 ただでさえ、親が子を先に失う「逆縁」は、これ以上にない辛いことだといいます。

 立て続けにそれを経験しなければならなかったお母さんの悲しみは、一体いかばかりのものだったろうかと、想像するに余りがあります。

 しかも二人とも予期もせぬ急死です。

 心子のお父さんも、今の僕より若いときの突然死でした。

 それ以来、お母さんは肝っ玉母さんよろしく、女手ひとつで兄妹を育ててきたのに……。

 お母さんは心子たちを失ってから心身ぼろぼろになり、何事も手につかない月日が続いたといいます。

 でも今は、透析の身を抱えながらも、二人の分まで生きようと頑張っていらっしゃいます。

(続く)

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