「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

高橋尚子の言葉

2006年01月21日 20時37分38秒 | 「境界に生きた心子」
 
 女子マラソンの高橋尚子が怪我で走れなかった時、高校の恩師の先生が教えてくれたという言葉があります。

『何も咲かない寒い日は、下へ下へと根をのばせ。やがて大きな花が咲く』

 誰の人生でも沈み込むことがあります。

 でもそういう時こそ大事であり、きっとまた花を咲かせることを信じたいと思います。

 心子が引きこもっていた時に、メールで伝えたことのある言葉でした。


 はばかりながら、拙著「境界に生きた心子」に書いた文章も引用させてもらいます。

 僕がかつて精神的な大挫折をした体験の中から見出してきたものです。

『最も苦しいとき、誰にも見えない所で、誰にも分からない豊饒なものが、暗黙のうちにうごめいている。

 日も当たらない地べたの底に埋もれた種は、いつしか芽吹く日のため人知れず息づいているのだ。

 人は、苦しいときこそ真に豊かなのである。』
 
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