「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

加害者甦生プログラム/「アミティ」(1)

2006年04月05日 20時19分24秒 | 死刑制度と癒し
 
 死刑制度の記事に引き続いて今日から何回か、アメリカの加害者甦生プログラム「アミティ」について書こうと思います。
 

 凶悪な虐殺事件や、何の罪もない子供や市民が惨殺されるような事件では、犯人に極刑をという声が上がります。

 少年犯罪の低年齢化が進み、少年法の厳罰化も取り沙汰されます。

 しかし罰を厳しくすることによって、果たして犯罪者の甦生は期待できるのでしょうか? 

 犯罪は抑止されるのでしょうか?

 そして、被害者の傷は癒されるでしょうか?

 「目には目を、歯には歯を」の復讐や懲罰の思想では、怒りや憎しみの連鎖を生むだけかもしれません。

 加害者が処罰されても、被害者の傷が消えるわけでは決してありません。

 一番大切なのは、被害者の心が癒されていくことであり、加害者が二度と罪を犯さないようにしていくことでしょう。

 加害者が真に罪を悔い改めて償うことができれば、そのときこそ被害者の感情はやがて鎮まっていくのではないでしょうか。

(続く)
 
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