「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心子を知る臨床心理士の人

2006年06月11日 16時07分18秒 | 心子、もろもろ
 
 僕の知り合いで、ありし日の心子を知る人は、心子の主治医の先生や、

 心子の友達・沢ちゃんなど、非常に限られています。

 そのなかの一人に、ある精神科病院の臨床心理士・Aさんがいます。

 Aさんはこの病院で、患者さん,スタッフとともに、一般人も参加できる

 ユニークな話し合いの会を開いており、僕は以前そこに顔を出していました。

 Aさんは他にも患者さんの立場に立った、数々の活動を精力的にされています。

 臨床心理士の国家資格化の動きに対しても、Aさんは当初からそれに反対する急先鋒です。

 臨床心理士が国家資格になると、病院の中で臨床心理士は医師の指揮下に入ってしまい、

 医師の命令でしか動けなくなって、本当に患者さんのための治療行為ができなくなるという理由です。
 

 心子と僕が初めて知り合った一週間後、彼女と一緒に、Aさんの病院のクリスマス会に出席したことがあります。

 そこで心子とAさんは、1度だけ顔を合わせました。

 もう10年以上も前のことです。

 昨年、拙著「境界に生きた心子」ができ上がったとき、Aさんに連絡しました。

 Aさんは心子をちゃんと覚えておられて、彼女を偲んでくれました。

 Aさんもボーダーの人と深く関わったことがあり、身も心もボロボロになるような経験をされたそうです。

 そんな体験から拙著を読まれて、息が詰まるような、しかし澄んだ、切迫した空気に包まれた、と言ってくださいました。

 そして、病院で拙著を10冊ほど購入してくれました。( ^^;)
 
コメント
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