「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自立更正促進センター

2006年06月23日 20時29分08秒 | 死刑制度と癒し
 
 今日の朝日新聞に、「自立更正促進センター」という記事が載っていました。

 刑務所を満期出所した人や、仮釈放中の人の更正,社会復帰を支援するため、

 法務省が 主要都市に設立するという構想です。

 現在、殺人や放火など 凶悪事件を起こした人は、出所後も受け皿がなく、

 定住も就職も できないケースが多いそうです。

 そのため収入もおぼつかず、生活保護も受けられず、

 再び犯罪に手を染めてしまう 傾向が高いといいます。

 「刑務所に戻りたい」という動機で、

 出所後ふたたび 重大犯罪を犯してしまう場合もあります。

 仮釈放されずに満期出所した人の 5年後の再犯・逮捕率は、

 何と62%だということです。

 
 刑務所の受刑者への「矯正」分野と、社会での指導監督をする「保護」分野とが

 分断されて、連携は不充分なのが現状です。

 それが 受刑者なスムーズな社会復帰と、再犯率の減少を妨げています。

 刑務所と社会をつなぐ、新しい試みが「自立更正促進センター」です。

 ハローワークと連携し、仕事のあっせんや 雇用の掘り起こしをするそうです。

 しかし課題も多く、各人に応じた きめ細かい処遇プログラムなど、

 ソフト面の開発が不可欠でしょう。

 刑務所内での矯正機能も不備で、

 受刑者の心の更生をはかるプログラムを 充実させていくことも望まれます。
 
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