「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自殺の映画「樹の海(きのうみ)」(2)

2006年06月25日 17時02分04秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/36720534.html からの続き)

 この作品では 青木ヶ原の樹海を舞台に、オムニバス式で

 4つのエピソードが微妙に絡み合っていきます。

 あるエピソードでは、暴力団絡みの犯罪に手を染めてしまった主人公が、

 暴力団に袋叩きに合って 樹海に捨てられ、

 そこで首を吊る男性に出くわしてしまいます。

 男性は経営難で、家族に自分の生命保険金を残すために 死んでしまいました。

 でも遺体が発見されないと 保険金は下りません。

 主人公は、樹海から出ても 逃げ回る生活が待っているだけなので、

 社会に戻る気はなく、男性の死を 遺族にも知らせることができません。

 主人公は、首を吊ったままの男性の遺体に、色々語りかけながら夜を明かしたり、

 遺体と共に奇妙な時間を過ごします。

 男性の体は 次第に異臭を放つようになり、このままだと

 男性はここでゴミのように腐って 骨になるだけです。

 やがて、主人公は 男性から離れていこうとしたとき、

 奇妙な目印が 点々と残っているのを見つけます。

 自殺した男性が、ここへ来る途中に付けてきたものだったのです。

 男性は、本当は生きたかったんだ……! 

 主人公は樹海から出て、男性の死を遺族に伝える決心をするのでした。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/36797948.html
 

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