( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51562845.html からの続き)
90年代後半から 2000年にかけて、瑞穂さんが 苦しんでいた時期は、
戦後日本が 崩壊していった時期と 重なるといいます。
戦後日本の 組織・経営は 「家」 であり、
そこには 「安心」 と 「隷属」 が 同居していました。
しかし 90年代にこれらが瓦解し、等質な社会から 格差社会へとなっていきます。
優れた能力を持った 一部の人は、家的な会社組織から 飛び出して
活躍できるようになりました。
一方で、フリーターや ニート,ホームレスなど、
居場所をなくし、社会との糸が 切れてしまった人々がいます。
しかし どの立場の人も、同じ状況に 巻き込まれているといいます。
自分の立ち位置は どこなのか?
様々なコミュニティと どのように繋がればいいのか?
自分自身で 確認していかなければならないのです。
瑞穂さんと社会を結ぶ 「糸」 が インターネットでした。
出会い系は 体の関係だけでなく、安心感や安らぎを感じたり、
尊敬できる相手にも 出会える。
彼女は、出会い系に対する 世間の誤解を修正していきたい、
そのために サイトから発信しています。
瑞穂さんは ふたつのことを願っていました。
インターネットの出会い系を通して 自分の存在を確認すること、
そしてそこから、人とのきずなを 復活させること。
そのために彼女は、出会い嬢としての 〈わたし〉 を ネットで公開しました。
その先に 「個」 の確立された 自分を発見し、
社会の中での 自分の位置を 特定できるのではないか? と。
そこで彼女は、普通では得られないような 「人脈」 を得ました。
これからの世界は ネットによって、
〈わたし〉 が 〈公〉 に 繋がるようになるでしょうか。
ネットによって、人は救済されるでしょうか。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51592751.html