( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51923846.html からの続き)
死刑賛否の論点は 主に、
遺族感情,誤判の可能性,犯罪抑止力,残酷な刑の禁止 があります。
順に見ていきたいと思います。
(1)遺族感情
多くの人が、被害者遺族の報復感情の 慰謝を理由に、
死刑に賛成しているのではないでしょうか?
でもここが、僕が常に 一番訴えているところです。
死刑によって 遺族の感情が 本当に慰撫されるのか?
それより カウンセリングやグループ療法など、心理的にケアをする プログラムが
何よりも必須ではないか、ということです。
経済的,法律的な 犯罪被害者支援は、ようやく一歩を 踏み出しましたが、
心理的な手当ては 極めて遅れています。
この分野の研究を、世界的に進めてほしいと 強く願うものです。
受刑者の更生プログラム (後述) の 効力と共に、
加害者が生きて 真に改悛し、心の底から謝罪して 罪を償うことこそが、
被害者遺族の癒しに なるのではないかと思うのですが、いかがなものでしょうか。
また、被害者遺族の全てが、犯人の死刑を 望んでいるわけではありません。
死刑制度反対の信条を 持っている人もいるし、
事件や犯人のことには もう触れたくない,思い出したくもないという人も
少なくないのです。
事実、死刑判決に強く抗議した 被害者遺族もいます。
下記URLから始まる 一連の記事で、僕はそれについて 書いています。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/29733348.html
“被害者感情” という言葉が 一人歩きし、
外野席だけが 「犯人を死刑にしろ」 と 声を荒らげている気がします。
被害者遺族が 死刑を望まない場合でも、死刑判決が下されてしまうのは、
本末転倒ではないでしょうか。
我々は 個々人によってそれぞれ異なる、真実の 被害者遺族の感情というものを、
理解しなければならないと思います。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51947990.html