「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「フラット革命」 第一章 「フラット化するマスメディア」 (2)

2007年12月02日 19時55分02秒 | 心理
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51497908.html からの続き)

 インターネットによる 3番目のマスメディアの危機は、ブログ論壇の登場です。

 新聞記者といえど、全ての分野に 専門的な造詣が あるわけではありません。

 ブログの出現によって、各分野の専門家が 自由に意見を 発せられるようになり、

 新聞よりも レベルの高い論評が、簡単に行き渡るようになりました。

 新聞にはよく 「識者の意見」 というのが 載るわけですが、

 その 「識者の意見」 がいくらでも ブログにアップされるのです。

 新聞記事が ブロガーによって批判され、

 マスコミと個人の フラット化が起こってきました。

 そして 検索エンジンを活用して、それらの記事を 容易に読むことができます。

 充実した内容の記事は アクセス数が増えて、検索の上位に出てきます。

 それらの記事を見て、また別の人が 新たな記事を書きます。

 さらに、トラックバックによって 記事と記事がつながり、

 低次元の書き込みは 排斥されていき、質の高いデータが 集まってきます。

 そうして次第に、専門家の英知が 積み重ねられた

 「集合知」 が 生まれてくるのです。

 そのメカニズムは ウィキペディアでもすでに証明されており、

 サイエンス部門では ウィキペディアは

 世界トップクラスの 辞書となっているといいます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51529389.html
 
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「フラット革命」 第一章 「フラット化するマスメディア」 (1)

2007年12月02日 09時57分21秒 | 心理
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51480614.html からの続き)

 「フラット革命」 は 全体的には面白い本でした。

 インターネットによって 世界がどう変わっていくかを、論じているものです。

 4つの章からなり、まず第一章では 次のようなことが述べられています。

 これまでの社会は 新聞やテレビなどの マスメディアが、

 情報発信を牛耳っていましたが、

 インターネットによって その権威が 脅かされるようになってきました。

 マスメディアにとっての危機は 3つあります。

 匿名言論の登場、取材の可視化、ブログ論壇の登場です。

 まず匿名言論。

 著名人や作家なら、実名での言論は 自らの実績になります。

 しかし ネットで発言する 大半の人々は、無名で社会的地位もなく、

 実名を出すメリットは ほとんどありません。

 匿名だから、社会への告発や 自分の思いを つづることができます。

 また 匿名のブログは、その内容でのみ 判断されます。

 従来は 発言内容が肩書や地位で 判断されていましたが、

 「誰が言ったか」 ではく、「何を言ったか」 だけが求められるのです。

 次に取材の可視化。

 取材を受けた人が 不当な記事を書かれてしまった場合、

 従来なら泣き寝入りするしか ありませんでしたが、

 掲示板やコミュニティなどで 異議を唱える事が できるようになったのです。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51510325.html
 
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「フラット革命」 に 「境界に生きた心子」 が引用 (3)

2007年12月02日 09時53分58秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51466890.html からの続き)

 佐々木氏の ボーダーに関する解釈は、間違いだと言うことは できないでしょうが、

 瑞穂さんが望んでいたこととは ズレがあり、本意でない書き方をされたことが

 残念でならないと、瑞穂さんは メールで書いてこられました。

 「フラット革命」 は、戦後日本の共同体が崩壊し、

 膨大な個々の人々が 共同体から切り離されて 社会に浮遊するようになった、

 という戦後社会の 大きな流れの中で 書かれています。

 浮遊する人々が、今 インターネットによって 社会と繋がろうとしている、

 という構造です。

 社会的な変化の 枠組みで捉えているため、ボーダーの 個人的な心理状態

 というものには、あまり目が向かなかった のかも知れません。

(もっともボーダーにも、社会が都市化して 共同体的な帰属が薄くなり、

 人々が孤立するようになったという、現代的な背景もあるわけですが。)

 取材する側の 意図によって、取材される側の 真意が伝わらないのは

 常にあることではありますが、瑞穂さんとしては 無念なことでしょう。

 瑞穂さんは 出会い系の仕事の体験や、皆に知ってほしいことを、

 自らホームページに 書き込んで発信しています。

 「出会い系嬢の憂鬱。」 というのが そのサイトです。

 出会い系という、僕も今まで 知らなかった世界のことや、

 瑞穂さんの心情が、彼女の真摯な目で 描かれています。

 決して いかがわしかったり、我々の先入観のような 世界だけではない

 ということが分かります。

 よかったら ご覧になってみてください。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51497908.html 
 
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