( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55731322.html からの続き)
境界性パーソナリティ障害の人は、治療を始めても 診察室に入れなかったり、
病院に行きたいのに 行けないということも あるかもしれません。
勇気を出して 診察室に入っても、何も言えなかったり、
心にもないことを言って 自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。
でも、それらも全て 治療の一環だと考えるべきです。
例え治療が 進んでいないように見えても、定期的に通院するということが、
あとから振り返ると 大きな意味があったことが分かります。
とにかく、長い目で見て 治療を継続していくことが 必要なのです。
回復過程では、自己破壊的行動や 自殺・自傷行為が
まず最初に治まるか、回数が減ります。
(そこまで行くのも、かなりの道のりを 要しますが。)
すると 周りの人の態度も 変わってきて、回復への 良いスパイラルが生まれます。
けれども、虚ろな心や アイデンティティの障害のような
内面的な症状は、なかなか消えません。
ただし、普通の人でも それはある程度 持っているものなので、
患者が 治っていないと言っても、
実際は 病的レベルではなくなっているかもしれません。
現実的に 周囲と問題なくやっていける 状態になれば、もう大丈夫と言えます。
また、治療が終了するときには、信頼している主治医と 別れなければなりませんが、
主治医と離れても 大丈夫になることが 回復の目安にもなります。
〔 「境界性パーソナリティ障害 -- 患者・家族を支えた実例集」
林公一 (保健同人社) より 〕