校正のことではなく、星和書店版の原稿を 書き終えた時点での話ですが、
新風舎版と変えた所が 数ヶ所あります。
◇以前の日記にも書いたように、巻末の 境界性人格障害の解説部分をなくし、
必要な説明は一部 本文の中に組み入れた。
◇ボーダーの人が 拙著を読んだ場合、パニックを起こしたり
傷ついたりする可能性が あるという断り書きを、まえがきに書き添えた。
◇犬のぬいぐるみの 「ぷっち」 を、
現実の通りである 猿のぬいぐるみの 「もんち」 にした。
◇心子が旅立った ホテルの階数を 新風舎版で 間違えてしまっていたので
(このホテルは 作りが分かりにくいのです)、12階から13階に 修正した。
また、ホテルのひさしの ブロックの長さ (目測) を直した。
◇ホテルの名を、「Hホテル」 から 「Wホテル」 にした。
どちらも 意味のない頭文字ですが、「Hホテル」 を
“エッチをするホテル” と 読まれてしまったことがあったので。 (^^;)
◇最後の一文。
拙著の中に 次のような一節があります。
「夜道を帰宅するとき、アパートから五〇mほどの 駐車場の空間越しに、
僕の部屋の窓が 垣間見える箇所があるのだが、
そこを通るたび 僕は部屋の窓を確認した。
明かりが点いていないか、今日は心子が 来ていないかと。」
それを受けて 新風舎版のラストの一言は、
「今も僕は、夜道を帰ってくるとき、
今日は部屋の明かりが 点いていないか、いつも確かめている。」
でした。
ところが、今はこの駐車場に マンションが建ち、
部屋の窓が 全然見えなくなってしまいました。
止むを得ず、最後の “名文” (^^;) を 割愛せざるを得ませんでした。