「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

新風舎版との違い

2008年09月29日 20時57分44秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 校正のことではなく、星和書店版の原稿を 書き終えた時点での話ですが、

 新風舎版と変えた所が 数ヶ所あります。

◇以前の日記にも書いたように、巻末の 境界性人格障害の解説部分をなくし、

 必要な説明は一部 本文の中に組み入れた。

◇ボーダーの人が 拙著を読んだ場合、パニックを起こしたり

 傷ついたりする可能性が あるという断り書きを、まえがきに書き添えた。

◇犬のぬいぐるみの 「ぷっち」 を、

 現実の通りである 猿のぬいぐるみの 「もんち」 にした。

◇心子が旅立った ホテルの階数を 新風舎版で 間違えてしまっていたので

 (このホテルは 作りが分かりにくいのです)、12階から13階に 修正した。

 また、ホテルのひさしの ブロックの長さ (目測) を直した。

◇ホテルの名を、「Hホテル」 から 「Wホテル」 にした。

 どちらも 意味のない頭文字ですが、「Hホテル」 を

 “エッチをするホテル” と 読まれてしまったことがあったので。 (^^;)

◇最後の一文。

 拙著の中に 次のような一節があります。

「夜道を帰宅するとき、アパートから五〇mほどの 駐車場の空間越しに、

 僕の部屋の窓が 垣間見える箇所があるのだが、

 そこを通るたび 僕は部屋の窓を確認した。

 明かりが点いていないか、今日は心子が 来ていないかと。」

 それを受けて 新風舎版のラストの一言は、

「今も僕は、夜道を帰ってくるとき、

 今日は部屋の明かりが 点いていないか、いつも確かめている。」

 でした。

 ところが、今はこの駐車場に マンションが建ち、

 部屋の窓が 全然見えなくなってしまいました。

 止むを得ず、最後の “名文” (^^;) を 割愛せざるを得ませんでした。
 
コメント
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