「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性パーソナリティ障害の治療 (2) (外来治療)

2008年09月04日 21時12分58秒 | BPDの治療について
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55758084.html からの続き)

 次に 外来治療と入院治療についてです。

 以下のように分けられます。

◎外来治療

o 淡白な外来治療

o 濃厚な外来治療

 1.力動的精神療法

 2.弁証法的行動療法

o 中庸の外来治療

◎入院治療

o 計画的な入院治療

o 緊急避難的な入院治療

o 中庸の入院治療
 

 順に紹介します。

◎外来治療

o 淡白な外来治療

 あえて心理面に深入りせず、現実の問題にアドバイスしたり、

 家族や職場の 環境を調節したり、薬を処方したりします。

 医師は患者と 一定の距離を取りつつ、

 一般のカウンセリングや精神療法よりも サラッとした印象があります。

 「支持的精神療法」 とも呼ばれ、濃厚な治療より むしろ淡白な治療の方が、

 境界性パーソナリティ障害には 適しているという見解もあります。

o 濃厚な外来治療

1.力動的精神療法

 境界性パーソナリティ障害に特有の  「見捨てられ不安」 の根本は、

 幼い頃に 母から見捨てられた体験を 味わったためだという、

 マスターソンの考えに 基づいています。

 これを解決・克服することが 回復であるという理論です。

 力動的精神療法には 次の三段階があります。

・ 試しの時期

・ 徹底操作期

・ 終結期

 続けて紹介をしていきます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55794415.html

〔 「境界性パーソナリティ障害 -- 患者・家族を支えた実例集 」

 林公一 (保健同人社) より 〕
 
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