「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

良い先生に 巡り合えました。

2008年09月23日 20時53分55秒 | BPDの治療について
 
 「境界性パーソナリティ障害 -- 患者・家族を支えた実例集 」

 林公一 (保健同人社) に 寄せられた事例です。

 境界性パーソナリティ障害の患者Jさんは、3人の医師を 巡り歩きました。

 最初の医師Aは 素っ気ない人でした。

 うんうんと 話はよく聞いてくれますが、それだけでした。

 張り合いがなく、3回くらいで やめてしまいました。

 次のB医師には 逆ギレをされました。

 Jさんが、

「先生はイライラしたとき 物に当たることはないのですか?」 と 聞いたのに対し、

「医者にそういうことを 聞くのは無礼だ」 と 机を叩いて怒鳴りました。

 3回目の診察のときに はイライラをぶつけられ、

 Jさんは 心の傷を負わされたと 言っています。

 3人目がC医師でした。

 Jさんが初診で 職場のストレスを話すと、

 C医師は職場に電話して 環境の改善を申し入れてくれました。

 Jさんが突然 うつやパニックを起こしたときは、

 いつでも電話して構わないと言い、夜でも電話に応じてくれます。

 それでも落ち着かないときは、夜の往信までしてくれるのです。

 そのあとも 24時間のレストランで、

 じっくり話を聞いてくれたのには 感動しました。

 Jさんの震える手を 握ってくれ、

 Jさんは安心して 初めてぐっすり眠ることができました。

 先生がいつでも助けてくれる、そう思うだけで (実際に助けてくれます)

 Jさんの症状は 回復に向かっていると 実感しています。

 Jさんはようやく 良い先生に巡り合うことができたと 喜んでいます。
 

 さて、どうでしょうか? 

(続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害 -- 患者・家族を支えた実例集 」

 林公一 (保健同人社) より 〕
 
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