「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「境界に生きた心子」 校正作業

2008年09月21日 20時52分32秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 今、星和書店から出る 「境界に生きた心子」 の

 ゲラ初校の 校正をしています。

 ゲラが送られてきたとき、

 原稿の中の百数十語の 表記統一表が同封されていました。

 新風舎のときには なかったものでした。

 ある単語を 漢字で表記するか平仮名にするか、

 また 同じ単語の漢字表記を 統一するなどを決めるためのものです。

 例えば、「上」 「その上」 「~する上で」 「でき上がる」 などの 「上」、

 また 「思い」 と 「想い」 などです。

 新風舎の編集者は 全く見つけられなかったものを、

 つまびらかに 示してくれています。

 僕自身 新風舎のとき、何ヶ月もかかって 何十回となく読み直し

(パソコンで 検索・修正を積み重ね)、全部 統一させたつもりでしたが、

 それでも まだなお数ヶ所、不備な部分も発見されました。

 どの表記にするか 判断に非常に苦しんだ 箇所もあったし、

 膨大な文章の中から 細かい表記の 違いを見つけるのは とても大変なことです。

 また、自分で自分の文章を 見直すのは、

 頭の中ですでに 文章ができ上がってしまっているので、

 目で読むより 頭で読んでしまい、目の前の活字の誤りに 気付くのが難しいのです。

(それは シナリオでも同じです。)

 その他にも、慣用的な言い回しで 不自然ではないかという箇所や、

 文法的にとても厳密な 指摘もありました。

 自分なりに考えがあって 書いているのですが、

 中には 作りすぎてしまっている所なども ありました。

 新風舎では 全般的に編集者の力不足を 感じていましたが、

 星和書店では 校正のプロと 感じた次第です。

 本を作るというのは、文章を書くだけでなく、

 緻密で煩多な 作業があるものです。
 
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