( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55794415.html からの続き)
濃厚な外来治療のうちの、弁証法的行動療法 (DBT) についてです。
マスターソンの力動的精神療法は いわば古典的な治療ですが、
弁証法的行動療法 (弁証法的認知行動療法) は 新しい治療であり、
かなり効果があると 認められています。
力動的精神療法が 障害の理由を 過去の体験に求め、
それを 解決しようとするのに対して、
認知行動療法は 原因には拘らず、
今現在の感情や思考を 見つめて、行動を変えていこうとするものです。
「弁証法」 とは、例えば 「怒り」 と 「許し」 のような、
対極的なものを 統合していくという意味合いです。
特に、生の行動や現実を 受容することが重視されるのが 特徴です。
行動療法,教育,集団精神療法 (患者グループの話し合い) を
組み合わせたものです。
まず 自分の行動、特に衝動的な行動を コントロールすることを目的とします。
第一は 「自殺リピーター」 から脱することで、
さらには 生活全般や治療が スムーズに進むことを目指します。
最終的には、空虚感やアイデンティティ障害を 克服することがゴールとなります。
治療期間は 約1年が目安ですが、様々な工夫が試みられています。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55818917.html
〔 「境界性パーソナリティ障害 -- 患者・家族を支えた実例集 」
林公一 (保健同人社) より 〕
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