「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーの人の行動に対する ノン・ボーダーラインの人の反応 (4)

2012年10月30日 19時54分37秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 相互依存

 ノン・ボーダーラインの人は、 愛する人を助けようとして、

 親切な行動を取ろうとします。

・ 怒りを飲み込む

・ 自分自身の要求を無視する

・ 人には耐えられないような行動を 受け入れる

・ 同じ罪を何度でも許す

 ノン・ボーダーラインの人が 陥りやすい罠です。

 特に、 ボーダーの人が 不幸な幼少期を体験し、

 それを埋め合わせてあげようとする場合に よく起こります。

 ボーダーの人のために  (あるいは衝突を避けるために)、

 自分自身の要求を取り下げることが、 彼らの助けになると考えています。

 これは 不適切な行動を 助長・強化してしまいます。

 我慢し続けることが、 ボーダーの人の幸せに繋がることは まずありません。

 他の人は我慢を支持しないので、 孤立するかもしれません。

 あるノン・ボーダーラインの人は こう言っています。

 「妻が何をしても、 彼女を見捨てないように努力してきたよ。

 でもある日、 気付いたんだ。

 自分自身を見捨ててきたってことに」

 カウンセラーは ノン・ボーダーラインの人にこう言いました。

 「君は神ではない。 君の責任じゃない。

 君がその人を 良くすることなどできないんだ。

 君にできることは、 真実を受け入れることなんだよ。

 それと共に生きること。

 自分の人生を生きるために、 すべき決断をすることなんだ」

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする