「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性パーソナリティ障害のその他の特徴 (2)

2012年10月01日 21時23分48秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
○ コントロールの問題

 ボーダーの人は、 自分をコントロールできないので、

 他者をコントロールしていると感じる 必要があるようです。

 無意識のうちに他者を、 勝ち目のない状況に追いやったり、

 理解しがたい混沌を作って、 コントロールしようとするかもしれません。

 逆に、 自分自身の力を放棄し、 軍隊やカルトのように、

 全ての決定が 予め与えられる生活を 選ぶかもしれません。

 虐待的な人たちの列に 加わるかもしれません。

 羞恥心が コントロールにも繋がっているといいます。

 全てをコントロールしなければならない人は、 傷つくことを恐れています。

 傷つきやすいことは、 羞恥心を呼び起こすからです。

 コントロールは 恥を感じないための方法です。

 自分や他人の思考, 感情, 行動を、 コントロールしようとすることも含まれます。

○ 対象恒常性の欠如

 孤独なとき私たちは、 人の愛情を思い出して、 孤独を和らげることができます。

 その人が遠くにいても、 生きていなくても、 そうすることができます。

 これを対象恒常性といいます。

 ボーダーの人の中には、 それが難しい人がいます。

 相手が肉体的に存在しなければ、 感情的に存在を感じることができません。

 相手の気持ちを確認するために、 頻繁に電話をするかもしれません。

 その人の写真やプレゼントを、 常に持ち歩くとよいでしょう。

 不安や恐怖を 減らす助けになります。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕 
 
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