(前の記事からの続き)
○ 主に高機能で 見た目には分からないBP
・ 普段は仕事を持ち、 正常に行動し、
親しい人の前でしか もうひとつの顔を見せません。
ジキル博士とハイド氏のようです。
・ 苦痛に対しては、 外に向かって行動化し (アクティング・ アウト)、
怒りをぶつけたり、 相手を非難したり、 暴力を振るったりします。
これは 対人関係スキルのなさというより、
自分の苦痛を 他者に投影することで生じます。
通常、 自らの傷つきやすさを 投影したりしません。
・ 低機能で従来型の人と 同じ羞恥心や不安を感じても、
徹底して否認し、 問題を相手のせいにします。
・ 関係を終わらせると、 厳として援助を求めません。
そのためメンタルヘルスの世界では 「見た目には分からない」 のです。
彼らはBPDとして 統計に組み込まれていません。
・ セラピーを受けたとしても、
自分は正しく、 相手が間違っていることを 証明するために用いようとします。
・ このタイプのBPと 関わっている人は、
自らの知覚や感情を 他者から是認してもらう必要があります。
○ 重複する特徴を持つBP
高機能のBPと 低機能のBPとの間には、 様々な段階があります。
全ての人は、 ストレスに 不適当な対処をしてしまいます。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕