「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

混沌の意味を知ること

2012年10月10日 21時43分52秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ボーダーの人は一人一人が 唯一無二の存在です。

 何かを読んで、 無理やり当てはめようとしないでください。

 ボーダーの人の言葉の中に、 何からの真実が含まれていないか 考えてみてください。

 ボーダーの人は 直感に優れています。

 声の調子や身振り手振りにも 非常に敏感です。

● ボーダーラインの人の世界

 彼らの行動を 理解するのは難しいというのは 間違いです。

 きっかけとなることがなければ、 全く正常に振る舞うことができます。

 強烈な感情に 圧倒されていないときは、

 彼らは自分の感情を 理解していることもあります。

 しかし、 それが心の傷を 埋めてくれるわけではありません。

 苦痛の原因を知っても、 気持ちは楽になりません。

 「しっかりして」 と言われたときに、

 分かってもらえないと 絶望しないわけではないのです。

 ボーダーの人の行動を理解するには、

 あなたの世界にさよならをして、 彼らの世界に旅しなくてはなりません。

 彼らの行動の多くは 無意識で、 強烈な感情的苦痛から 彼らを守るためのものです。

 あなたを傷つけようと しているのではありません。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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