「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーの人の行動に対する ノン・ボーダーラインの人の反応 (3)

2012年10月29日 20時05分49秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ ボーダーライン的な思考パターン・ 感情パターンへの適応

 ノン・ボーダーラインの人も、 物事を白か黒かで見たり、

 問題を 全か無かの考えで 解決しようとすることがあります。

 気分変動も頻繁に見られます。

○ 孤立

 ボーダーの人の言動は、 友情を育むことを困難にします。

 それは以下のような理由です。

・ ボーダーの人の尻拭いをしていると、 非常に疲弊するため、

  努力して友だち関係を続ける 価値がないと思ってしまいます。

・ 友だちは、 簡単な解決方法を提案しますが、

  誤解されたという感情が残るだけです。

・ ノン・ボーダーラインの人の言うことを 友だちが信じてくれなかったり、

  苦しんでいる話を聞くのに うんざりして、 友情を失ってしまうこともあります。


 ボーダーの人がノン・ボーダーラインの人に、

 他の人との関係を 断つようにと言い張り、 大抵それを受け入れてしまいます。

 ノン・ボーダーラインの人が さらに孤立すると、

 起こりうることが幾つかあります。

・ 彼らはボーダーの人に、 感情的に依存的になる

・ 現実世界との接点を失い、 比較するものがなくなるため、

  ボーダーの人の言動を 当たり前のように思ってしまう

・ 友人たちは、 二人の関係のおかしな所を 指摘できなくなってしまう

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする