(前の記事からの続き)
○ ボーダーライン的な思考パターン・ 感情パターンへの適応
ノン・ボーダーラインの人も、 物事を白か黒かで見たり、
問題を 全か無かの考えで 解決しようとすることがあります。
気分変動も頻繁に見られます。
○ 孤立
ボーダーの人の言動は、 友情を育むことを困難にします。
それは以下のような理由です。
・ ボーダーの人の尻拭いをしていると、 非常に疲弊するため、
努力して友だち関係を続ける 価値がないと思ってしまいます。
・ 友だちは、 簡単な解決方法を提案しますが、
誤解されたという感情が残るだけです。
・ ノン・ボーダーラインの人の言うことを 友だちが信じてくれなかったり、
苦しんでいる話を聞くのに うんざりして、 友情を失ってしまうこともあります。
ボーダーの人がノン・ボーダーラインの人に、
他の人との関係を 断つようにと言い張り、 大抵それを受け入れてしまいます。
ノン・ボーダーラインの人が さらに孤立すると、
起こりうることが幾つかあります。
・ 彼らはボーダーの人に、 感情的に依存的になる
・ 現実世界との接点を失い、 比較するものがなくなるため、
ボーダーの人の言動を 当たり前のように思ってしまう
・ 友人たちは、 二人の関係のおかしな所を 指摘できなくなってしまう
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕