○ 当惑
BPDの中核的な特徴である 「衝動的な攻撃性」 と呼ばれる反応に、
当惑してしまいます。
衝動的な攻撃性は、 拒絶や見捨てられの脅威によって 引き起こされます。
攻撃性は外に向けられたり、 内 (自分自身) に向けられたりします。
○ 自尊心の喪失
感情的虐待は 人の核心部分まで傷つけ、 身体的虐待よりも ひどい傷痕を残します。
状況を判断できなくなるまで、 被害者の自尊心を蝕んでいきます。
被害者は 虐待の責任は自分にあると 考えてしまいます。
自分には何の価値もないと 確信するようになり、
他に行くところがなく、 虐待の場に留まり続けるのです。
究極的な恐れは、 独りぼっちになることです。
○ 罠にはまったような、 どうしようもない感じ
関係の罠に はまってしまったと信じ、 そこから離れられないように思えます。
必要以上に責任を感じたり、 過度の罪悪感を抱くかもしれません。
自殺や 人を傷つけるという脅しは、 ノン・ボーダーラインの人に 無力感を抱かせ、
関係から離れることが 危険であると感じさせるのです。
○ 引きこもり
ノン・ボーダーラインの人は、 その状況から 離れようとするかもしれません。
仕事に没頭したり、 間違いを言わないよう沈黙したり、
関係を終わりにすることなどです。
それは ボーダーの人の見捨てられ感を誘発し、
より激しい行動化を 引き起こすかもしれません。
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕