「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーの人の行動に対する ノン・ボーダーラインの人の反応 (1)

2012年10月25日 20時26分09秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
○ 当惑

 BPDの中核的な特徴である  「衝動的な攻撃性」 と呼ばれる反応に、

 当惑してしまいます。

 衝動的な攻撃性は、 拒絶や見捨てられの脅威によって 引き起こされます。

 攻撃性は外に向けられたり、 内 (自分自身) に向けられたりします。

○ 自尊心の喪失

 感情的虐待は 人の核心部分まで傷つけ、 身体的虐待よりも ひどい傷痕を残します。

 状況を判断できなくなるまで、 被害者の自尊心を蝕んでいきます。

 被害者は 虐待の責任は自分にあると 考えてしまいます。

 自分には何の価値もないと 確信するようになり、

 他に行くところがなく、 虐待の場に留まり続けるのです。

 究極的な恐れは、 独りぼっちになることです。

○ 罠にはまったような、 どうしようもない感じ

 関係の罠に はまってしまったと信じ、 そこから離れられないように思えます。

 必要以上に責任を感じたり、 過度の罪悪感を抱くかもしれません。

 自殺や 人を傷つけるという脅しは、 ノン・ボーダーラインの人に 無力感を抱かせ、

 関係から離れることが 危険であると感じさせるのです。

○ 引きこもり

 ノン・ボーダーラインの人は、 その状況から 離れようとするかもしれません。

 仕事に没頭したり、 間違いを言わないよう沈黙したり、

 関係を終わりにすることなどです。

 それは ボーダーの人の見捨てられ感を誘発し、

 より激しい行動化を 引き起こすかもしれません。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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