「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性パーソナリティ障害のその他の特徴 (4)

2012年10月04日 20時18分54秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
○ 操作的、 それとも自暴自棄? 

 ノン・ボーダーラインの人は ボーダーの人から、

 脅しや勝ち目のない争い, だんまり, 激怒 その他のやり方で、

 コントロールされていると感じます。

 ボーダーの人は 意図的に操作しようとしているのではありません。

 辛い感情に対処し、 自分のニーズを満たすための 必死の試みと言えるでしょう。

・ ノン・ボーダーラインの人の見方

 感情的脅迫とは、 要求したことを行なわなければ 罰を与えるという、

 直接的, 間接的な脅しです。

 そういう人は、 圧力をかけていることを 上手に隠します。

 ボーダーの人は、 二人の関係を終わりにするとか、 警察を呼ぶとか、

 自殺すると言って脅すでしょう。

・ ボーダーの人の見方

 ボーダーの人は大抵、 恐れや孤独, 絶望や無力感から逃れようとして、

 衝動的に行動しているのです。

 それに私たちが反応してしまうと、 それが、

 彼らが  「操作している」 ということになるのです。

 彼らは、 自分をなだめ、 気分をよくしてくれる反応を、

 相手から引き出そうとするのです。

                   *

 相手の反応を引き出そうとして、 大切なものを壊したり、

 相手をうんざりさせて 全てを失ったりすることがあります。

 操作と自暴自棄の違いを 理解することが大切です。

 例えば自傷行為は、 ノン・ボーダーラインの人に対する  「罠」 というより、

 自分への罰として 見ることができます。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕 
 
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