国立科学博物館でこんな展示を見学しました。仕事の一環です・・
手前に写っているのは、チョコレートの原料、カカオの木の実物大模型です。
南米マヤ文明では象形文字が使われていました。
カカオは、ヨーロッパの征服者に「発見」されるまでは南米にて栽培され、儀式の中での飲み物として使われていました。
そこに侵略してきたのはスペインの軍隊。武器技術と性能には格段の違いがあったので、あっという間にこの地に住んでいたマヤ王国は征服されて絶滅してしまいました。・・現代とは、政治倫理、人権原理、人々の意識は大いに異なっています。
カカオを持ち帰った欧州の国では、そのエキゾチックな味と香りが上流階級で流行になり、ポットやカップにおしゃれなデサインが生まれました。
ホットで飲むため、保温のデザインを工夫したカップのいろいろ。
飲み物から、持ち歩けるチョコレートが発明されるとその利便性から欧州では一挙に普及しました。イノベーション。
ココア、簡便なホット飲料の粉を発明。
スイスの発明家が固形のチョコレートを発明しました。その後、温度の安定性や味をまろやかにするなど幾つかのイノベーションが起こり、その結果、世界にチョコレートというお菓子が広まりました。
米国では「ハーシー」ブランドが有名で売上も一番だと思います。
ペンシルバニア州に、この会社が運営する「チョコレートタウン」があって、乗り物に乗って工場見学をするとても楽しいテーマパークがありました。(今でもあるのかしらん)
Yahoo!では、ありません。クラシックなホットチョコレートのブランドです。
相当に昔でしょうな。
展示場最後の少し前にこんなコーナーがありました。
壁にカメラが仕込んであって、その前に立った人物の顔をチョコレートの包装紙の「窓」にはめ込むという意匠です。
この賞品は、出口のところにある売店エリアにて販売していました。
ま、勉強だけない「博物館」も必要だと納得しました。