一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「大統領の理髪師」

2006-01-03 | キネマ
年末年始に見た映画(レンタル)の中で、一番面白かったのがこれ。

もともとソン・ガンホはコミカルな役柄もシリアスな役柄も(それもカッコイイから"Dark Side of the Force"系まで)芸の幅が広くて存在感があるので好きな俳優なのですが、これも好演してます。

舞台は1960年代から70年代にかけての韓国で、ひょんな事から大統領の理容師になってしまった普通の床屋のオヤジが主人公の話です。(公式サイトはこちら

細かい話はネタバレになってしまうので言いませんが、ちょうど今やっている「三丁目の夕日」と似たような時代背景の映画です(まだ観ていないんですが・・・)。
韓国のほうがもうちょっと貧しくて(当然の事ながら当事者だったので「朝鮮戦争特需」がなかった)、厳しくて(朝鮮戦争や徴兵制・ベトナム出兵など)、理不尽(軍事政権下)だったのですが、登場人物が底抜けに素直なところ、喜怒哀楽はあるが閉塞感がなかったところ--多分自分たちの生活に精一杯だったからなんでしょう--が共通している
のかもしれません。

そのころの時代背景を、批判的かつ暖かいユーモアで包んでいて決して安易な「泣かせ」に走らない脚本も秀逸です。


PS これを観て「三丁目の夕日」が単なるノスタルジー映画だったら許さんと思ってます。


大統領の理髪師

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コメント (2)
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