IP電話、もろさ浮き彫り 総務省、安定通信へ作業班
(2006年 9月23日 (土) 16:49 朝日新聞)
光ファイバー回線を使ったNTT東日本のIP(インターネット・プロトコル)電話「ひかり電話」が東日本全域でつながりにくくなった障害は、19日から3日間続き、21日夕にようやく復旧した。IP電話は、従来の固定電話に取って代わって通信網の主役になると期待される技術なのに、もろさが浮き彫りになった。今回以外にも障害は頻発しており、このままではブロードバンド(高速大容量)通信の普及の妨げになりかねないと、総務省や関係業界は対策を急ぐ構えだ。
総務省は22日、IP網の安定性向上を図るための作業班を立ち上げた。初会合に出席した雄川一彦・NTT担当部長は「IP網はまだ発展途上。ネットワークが満たすべき技術基準を検討していきたい」と述べた。作業班は障害の頻発を受けて設けられ、来年3月に具体策をまとめるが、NTT東の大規模障害には間に合わなかった。
ウチはネットはNTTの光を引いているんですが固定電話はマイラインとかなんとか切り替えるのが面倒くさかったり、そもそも通話料がたいしたことなかったり、まだ技術的に安定してないんじゃないかという心配もあったり(根が保守的なものでw)メタル回線のままですが、
ひかり電話通信障害の原因、一部が判明、NTT東「ソフトの不具合」と発表
(2006年 9月23日 (土) 00:00 MYCOMジャーナル)
を見ると
IP電話は、2006年6月末で1,209万7,000件の利用があり、対前年同期比34.2%増と引き続き、増勢が止まらない(総務省の調査による)。NTTは2010年までに3,000万回線を「光化」することを目指しており、「ひかり電話」はサービスの目玉のひとつでもある。今後もいっそう利用が増えることが予想されるIP電話だが、今年の3月末にも、NTT西日本の管内において「ひかり電話」「ひかり電話ビジネスタイプ」の一部で、一般の固定電話、携帯電話などへの通話ができなくなるなど、順調な成長の一方で障害が目立っている。
回線の不通が社会的な話題になるまでに普及してきたということですね。
こういう未成熟な技術については、トラブルは気にせずにおおらかな気持ちで見守ってあげる必要があると思うのですが、利用者が一部の「新し物好き」にとどまらずに一気に普及すると文句も言われやすくなります。
Wikipediaを見ると、IP電話も電気通信事業法の規制を受けるんですね(当たり前か)。だとすると、通話の不通などの事故は免責になるので、消費者契約法を盾に通話料を返せなどということにはならなそう(停電などと同じですね。そのかわり説明義務があるようです。) ですが、これから新事業の柱にしていくために積極的に営業していくとしたら「発展途上の技術」などと言わずに「素人フレンドリー」にならないといけないですね。
そのうちIP電話もプログラムが事業者間の技術力格差につながるとすると、結局専用サーバーはカスタマイズが必要になって、結局電話交換機と同じくらいのコストがかかるなんてことにはならなけりゃいいですが。
これを機会にNTTも改善策をとるでしょうから、切り替えを検討してみましょうかね。
(IP電話がメインになると停電の場合にバッテリーがないと通話ができないとかいいますけど、どのみち今の留守電FAX電話も考えてみたらそうなんですよね。)