ネットで検索したら載っていなかったのですが朝日新聞にカール・ローブ前次席大統領補佐官がフィナンシャル・タイムスに「ヒラリーの倒し方」というオバマ候補に宛てた公開書簡を寄稿したそうです。
ブッシュの選挙参謀だっただけあって、なかなか鋭いことを言っています。
1.鋭く攻撃せよ
反対意見を言うとき、君は彼女を恐れているように見えた。攻撃のチャンスを逃すな。
2.彼女への疑問を語れ
民主党員は彼女が共和党候補に勝てないのではと思っている。そこに焦点を当てろ。
3.弱い分野で論争するな
君は彼女が外交経験がないと攻撃していたが、君はもっとない。
4.自らの考えを鮮明にせよ
彼女の意見に反対するときは、君の考えを鮮明に示せ。イエスか、ノーかで答えろ。
5.自分が何者なのか語れ
君がどういう変化を象徴するのかを示せ。米国をどこへ導きたいのかを語れ。
6.紳士的にけなせ
彼女が弱者ぶった態度をとったら、にっこり笑って、ユーモアをもって警告せよ。
ヒラリー候補批判であると共に、オバマ候補批判にもなっているところが策士の策士たるゆえんなのでしょうが、アドバイスとしては学ぶべき部分もあると思います。
特に3などは自分でもけっこうやっちゃいがちなことではあります。
15歳の学力で日本続落 応用力、読解力とも OECD
(2007年12月5日(水)06:24 朝日新聞)
これもネットには載っていなかったようですが、つぎのような記事がありました。
来日中のアンヘル・グリアOECD事務総長は4日夕、都内で会見し(中略)さらに、「PISAはランキングを見ることでなく、教育の課題を把握し、どうよくするかが目的だ」と述べた。
最近人事考課制度もやたら複雑になってきていて、評価要素を細分化して「これはその人の強み・弱みを把握し、フィードバックする育成的な見地からの評価だ」とかなんとか言ってたりしますが、結局最終的な点数だけが取りざたされる、というのはどこでも同じ、ということですね。
おまけ
橋下弁護士が出馬否定 大阪府知事選でコメント
(2007年12月5日(水)19:07 共同通信)
大阪府は経済的に豊かな部分を政令指定都市である大阪市に取られてしまっているので財政的には苦しく、府知事のできることは限られている、というような話を以前書きました(参照)。
まだまだいろんな意味で「上を狙っている」であろう橋下弁護士としては、経済的にも(府知事になるとタレント活動のギャラも下がる)ポジション的にも不満なのかもしれません。
いえ、決して上昇志向自体をけなしているわけではなく(個人的には健全な上昇志向は持つべきだと思っています)、大阪府知事ってなんとなく「あがり」のポジション風なところがあるなぁ、と思ったもので。