今回は都電に関する本を2冊
ひとつは
『都電系統案内 ありし日の全41系統』
当時の全系統の路線図・停留所・解説とともに写真が載っています。
もう一冊が
『都電 懐かしの街角 昭和40年代とっておきの東京』
こちらは写真家天野洋一さんの撮った都電を中心とした風景の写真です。
都電が廃止され始める直前の昭和40年代初めの東京は、銀座や日本橋の建物や首都高速など今につながるものととっくになくなってしまった風景(特に周辺部にいくにつれて)が混在した妙に既視感のある光景です。
40年の歳月のうちに、日比谷の日活ホテル(写真の右端の建物です。屋上に看板があります。石原裕次郎が結婚式を挙げるなど当時は有名なホテルだったらしいですね)のように、一度事務所ビル(日比谷パークビル)になってから、再度ザ・ペニンシュラ東京として今年の9月に復活します(お堀際で皇居や日比谷公園が見渡せるのでホテルに適した立地なんでしょうね。)。
ホテルといえば、昭和38年には帝国ホテルはまだフランク・ロイド・ライト設計の建物が残っていたんですね(参照、都電が主役なので建物は陰になってますが)。
今も残る都電荒川線はもとは「王子電気鉄道」という明治44年に開業した私鉄だそうです。その後昭和17年に都電に合併されたものの、専用軌道がほとんどだったために最後まで生き残ることになったというのも歴史の皮肉かもしれません。
「懐かしの・・・」のほうにそれこそ懐かしい、昔の最寄の停留所の写真がありました。
これは昭和45年の写真
僕もここに写っている子供くらいでした。
そしてこれが今年僕が撮った写真
ホームと架線を支える鉄柱が昔と同じ(鉄柱は塗りなおしたようですが)なのが驚きです。