このシリーズで以前、左翼には異なる立場の者への寛容さなどなく恫喝して服従しなければ抹殺粛清あるのみという趣旨のこと、書きました。
あのときの話は主に保守派のように左翼と対立する外の集団に対してのことだったのですが、左翼の内部に対しても同じです。
同じというよりはむしろ「裏切者」に対してはさらに苛烈強圧的で、左翼政権の支配下に入った人民に対しても同じです。
これが悪名高い恐怖政治。
フランス革命に始まり、ナチス・スターリン・毛沢東・ポルポトで残虐の頂点をきわめ今なお中共や北朝鮮で行われています。
日本の左翼も同じでその代表が連合赤軍事件。
靖国神社爆破テロを爆発音事件と言ってごまかすように、「山岳ベース事件」などというあいまいな言い方でことの本質を隠しています。
しかし実態はまさに左翼過激派大量リンチ虐殺事件。
ただこうした「裏切者」への暴虐、中共の文革で典型的にあらわれたように、左翼内部での個人間の好悪感情のもつれなどがきっかけとなっている。
それにブルジョア的とか日和見主義との闘争などともっともらしい理屈をつけてごまかすのは左翼社会主義の教祖マルクスの時代から行われていました。
そしてそれを真に受け鵜のみにしたのが日本の左翼マスコミやリベラル知識人。
だからこれからも左翼内部で嫉妬や憎悪感情に基づくリンチや虐殺が起きても、誇るべき階級闘争として堂々と飾られていくことでしょう。