くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

白い粉。

2016-09-23 | 日記

先日遠縁の 96歳の大往生があり 母の代理でお葬式に行きました。

今は田舎でも 自宅からお葬式を出す家は減り あちこち出来た葬祭場で
葬儀をあげる家が大半となり 畳でなくイスですから 膝痛は助かります。

参列者は順番に 前に出てお焼香をしますが 親戚のおばちゃんに続き
列に並んだところ 後ろから見るとおばちゃんの足元に 何かぼつぼつと
白い粉が散らばって見えます。

動くたびに出る粉を見て 出所はおばちゃんの 黒いパンプスと判明で
お焼香が済んで 席に戻ってから そっと耳打ちしたところ

あいや~~  とおばちゃんは大声を出し こっちが肝を冷やしました。

 

出棺も済み 皆が帰りかけたとき おばちゃんが靴を指さし言うことには

普段はつっかけか運動靴しか履かんもの ちゃんとした靴はお葬式だけしか
履かんきね かがとが朽ちて粉が吹いたわね 買うて何回も  使こうちょりゃ
せんに いつの間に朽ちつろぉね。

とのことで不謹慎にも 葬儀場で2人で笑っていると 他の親戚も加わって
笑いの輪が広がり さすがに96歳の大往生には 悲しむ者もおりません。

 

そうか使わなくとも 靴箱の中で朽ちて 歩くたびに白い粉が吹き出るのね
もうパンプスは要らん暮らしでも お葬式用の黒は どうしても一つ要ります。

怖ろしい白い粉でなくとも 歩くたびに粉まき散らしは 家へ着いたら片方の
ヒールはぺたんこでしょう 自分は大丈夫かねと わが足元を見たことでした。

 

 

コメント (43)
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