くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

痛かったね母ちゃん。

2016-09-25 | 日記

3ヵ月に一度の母の眼科受診日が 今日で良かったと思いつつ 台風の
翌日 予約していた病院に着きました。

いつものように2階の眼科まで エスカレーターに乗るときは毎度 母を前に
自分は後ろで 診察も早く終わり 今から1階へ降り支払いしたら帰れます。

 

下りのエスカレーターの一歩目の 段に分かれる ステップの中央を母はきっと
踏んだでしょう いきなり前向けに転び 側面へ数度頭をぶつけつつ 頭を下に
転げ落ちながら エスカレーターは降りて行きます。

ぎゃああ~~ 母を追いエスカレーターを走り降りつつ 野獣のように私は叫び
母は数段落ちたのち 前の男性の 足元に引っかかって止まりました。

ただちに数人飛んできてエスカレーターは止められ 助け起こされた母を見て
生きてるよね母ちゃん 目を開けて母ちゃん 心の中でお大師様に祈りました。 

すぐ車いすに乗せられた母は 幸いにも意識ははっきりしており 痛い  痛いと
繰り返しつつ 手で頭を押さえています。

頭を触ると ピンポン玉大のこぶが左右に盛り上がり 全身はどうなのか
足は折れてないか すぐに全身の レントゲンを撮ってもらうよう依頼しました。

ここは国立病院で 全ての科が揃っており 頭のMRIも撮ってもらいました。

撮影後 先生の説明がありますのでお待ちください と言われ待つ間も  次々と
急患が入りスタッフは忙しそうで ベッドで何時間も待たされる間 私が気になる
ことは この日すぐに帰れるはずのため 尿パッドの予備を持ってないことです。

何度もしつこく勧めて 車いすに母を乗せ 数回トイレへ連れて行きましたが
車いすに乗るときも手足は動いており 折れてはない様子に ほっとします。

こぶを冷やす保冷剤を持ってきた夫に エスカレーターに乗せたかと まず散々
叱られ 夫と一緒の時は 必ずエレベーターに乗せることを この日知りました。

この眼科は 5-6年前の最初の受診時から エスカレーターで昇り降りしており
深く考えずそれが当たり前でしたが 母の足はよろけ もう目はろくにステップが
見えてなかったでしょう それにも気づかず 考えが足らん娘でした。

やっと 整形外科と脳外科の説明があり 2人の先生が口を揃えて言われるには
89歳の高齢で こぶの状態から見て激しい衝撃があったでしょうに 骨折もなく
脳内出血もない 運が良かったですねとのことです。

整形外科の先生が母に 何をしていて転びましたか?  と聞くと はい先生実は
と母は  田の水を見に行って あぜから滑りこけました とスラスラ答えます。

眼科受診のあと エスカレーターで転び 急きょ 診てもらうことになったことを
ご存知の先生は 私に向かい小さな声で 

認知が入ってますか? と聞き 私は小さくうなずきました。

頭のたんこぶも 時間と共に盛り上がりがなだらかになり 痛みが穏やかになると
空腹を思い出したようで 売店で買ったおむすび2個とお茶を渡すと  ぺろり平らげ
それを見て 胸をなでおろす娘です。

朝10時には帰れる予定が 結局病院を出たのが 午後4時過ぎになりました。

母と病院を出る時 守衛さんに駐車券を渡すと えらく時間がかかりましたねと
言われ 実は今朝 エスカレーターで母が転びまして。。。と言いかけると

ああ お母さんでしたか ここから見えましたので あれからどうなったかと
心配していました 帰れますか   良かったですねと言ってくれ 張りつめていた
気持ちがゆるんだものか 涙があふれました。

  

9月21日に起きた出来事を その夜blogに綴ろうにも 目の前を転げ落ちていく
母の姿が フラッシュバックで生々しくよみがえり 入力出来ませんでした。

あれから丸3日が経ち 後から出るかもしれないと言われた 吐き気の症状も
今のところなく 日常の生活を送る母です。

私の不注意から痛い目にあわせ 母には気の毒しました 反省しています。

 

 

コメント (26)
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