くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

特養の部屋代。

2022-10-20 | 日記

このまえ少し書きましたが 要介護5で95才の母が 今入居している
特養の部屋は 個室です。

特養へ入れず困っていたとき 個室なら空いています と連絡を受け
とにかくどの部屋でもと すぐ入居して以来 1年10ヵ月たちました。

重篤な病人が出たとき 個室を貸してほしいとtelで頼まれ どうぞと
答えて その都度 母は4人部屋に移されていました。 

最近もそんな依頼があって telなら言いやすいこともあり   4人部屋と
個室の部屋代を聞いたら 月に3万円ちかくも違います。

母が現在 夜中に大声を出したり 大声で歌うなどの迷惑行為がない
ならば 4人部屋に移してほしいと頼み 特養側も承諾してくれました。

特養の費用は 母の通帳から口座振替で 月額10数万円が落ちており
父の遺族年金と 母のわずかな国民年金で賄っていて 今までずっと
私たち姉妹が足さなくとも 母は自分で支払えています。

私達の年金が減り 遺族年金も減額になりましたが 物価は値上がりし
当然ですが 特養の費用も高くなっていくでしょう。

部屋代が月に3万円ほど安くなれば 年間では結構な額になり 嬉しい
と思った矢先 母のお世話をしてくれる担当者から telがありました。

寝たきりの母ですが 手は自由に動くため パジャマを脱ぎ捨てたり
はては オシメを外したりする そうで 私たちがお世話をさせて
もらうには 個室がやりやすいです と担当者が言います。

9ヵ月顔を見てない母が そんな状態にまでなっていたとは すぐに
言葉が出ず 涙があふれました。

どうぞ今まで通り個室でお願いします 大変なお世話をおかけします
よろしくお願いします と受話器をにぎって 深々と頭を下げました。

福富太郎コレクションから  
娘を美しく着飾ってやる母と 娘から母への感謝 という図録説明が
ありました 好きな1枚です。               
                                                         上村松園『よそほい』明治35年
 
  

私が聞きたかったことを察したのか 担当者が言いました。
「お母さんの手を しばったりはしませんからね」

その言葉は何よりありがたく 深く深く 感謝いたします。
   
 

コメント (25)
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