県民が待ち望む イタドリの季節到来です 高知県民は昔からイタドリが
大好きで 毎年春先のこの季節を 待ちかねておりました。
団塊世代が子どもの頃 春になればやぶへ入り あるいは川原のススキを
かき分けイタドリを集め 家のおかずを助けました 50年以上昔のことです。
今は草深いやぶは ヘビが怖くて入れませんので 崖に出ているものを
採ってきました。
皮をはぎ適当に切って くらくらの湯に30秒ほど入れた後 すぐに水に取って
3-4回 水を替えつつ半日ほどさらし アクを抜きます。
高知県民は昔から 春の山菜はまずイタドリで アク抜き処理されたイタドリが
春の間中 道の駅に並びます それと そうそう 高知の人はイタドリではなく
イタズリ と呼ぶ人が多いです。
以前日帰りバス旅をしたとき 高速道路の壁面に 立派なイタドリが生えており
それを見て こんなことがありましたよと 添乗員の話です。
生口島へとバス旅のおり 平山美術館で1時間自由時間を取りました ゆっくりと
名画観賞と思いきや 美術館を5分で出た土佐マダムは ガサガサ近くのやぶへ
入り イタドリ狩りをしたそうです。
イタドリを食べる習慣は 他県では聞きませんので 雑草と同列で道端に見られ
短時間でどっさり収穫したマダムたちは ご機嫌で帰途についたそうです。
そ そりゃ なんぼ言うたち 平山画伯に失礼じゃろがね。。。
一般家庭に冷蔵庫がまだなかった子どもの頃 イタドリが採れる間はせっせと集め
塩漬けで保存しておき 食べる分だけ塩を抜いて 炊いて食べました。
ゴマ油と相性がよく 竹輪と鷹の爪を入れ甘辛く炒めました 長く熱を当てると
ぐたぐたで食感が悪くなりますので 煮ても炒めても 素早くなさいますように。
ベーコンやお揚げさんなど たいていの相手に寄りそう イタドリのその素直さは
クセだらけでいごっそうの土佐人に 昔から愛されたのでしょう と思うのです。