褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 グリフターズ 詐欺師たち(1990) 果たして詐欺師たちの運命は?

2010年01月27日 | 映画(か行)
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 アメリカ映画には家族の絆を描いた映画が多いファミリー・ビジネスという映画があったけれど、あの映画はおじいちゃん、お父さん、その息子という3世代に渡っての泥棒のストーリーなかなか親父の姿に男らしさを感じる映画だった
 同じように今回は母と息子、息子とその恋人のグリフターズ(詐欺師たち)の運命を描いたストーリーを今回紹介しよう
 しかし、この母と息子の間に親子の情の微塵のかけらも感じない映画しかし、娯楽映画として非常に楽しめる映画この3人の詐欺師たちの親子でありながら、そして恋人同士でありながら、それぞれの思惑がすれ違いを生じる時に、ラストシーンは非常に皮肉的結末を迎える
 確かに家庭の崩壊を描いた映画も多いのは事実だ例えばアメリカンビューティーは家庭崩壊の様子が皮肉的に描かれているし、もっと古い映画になると普通の人々のような、ひたすら暗い家族崩壊を描いた作品もある
 今回紹介する映画は息子が、母親と恋人の間で挟まれて苦悩し、そしてやり切れないラストシーン今まで印象的なラストシーンを飾る映画はたくさんあるけれど、この映画も初めて観たときのラストシーンは鮮烈な印象として忘れられない
 それではストーリーを紹介しよう
 
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 この映画は始まり方が面白い画面を3分割にして、3人の詐欺の手口を同時に見せる手法を取り入れているよくブライアン・デ・パルマ監督が取り入れる手法だ(例えば「ミッション・インポッシブル」や「スネーク・アイズ」など)
 
 母親のリリー(アンジェリカ・ヒューストン)は競馬場でノミ行為の手口で金を上手く儲ける

 一方、リリー(ヒューストン)と14歳しか違わない息子のロイ(ジョン・キューザック)は、酒場で上手くお釣りをごまかして金を儲けている

 またロイ(キューザック)の恋人であるマイラ(アネット・ベニング)は偽の宝石を、色仕掛けで宝石商に売りつける
 3人とも、何ともケチな詐欺師たちだ

 そんな時ロイ(キューザック)は詐欺がバレて、店の店員に胸を棒で思いっきり突かれて負傷するそんな負傷したロイ(キューザック)のマンションに母のリリー(ヒューストン)が8年ぶりに訪ねてきた
 息子のロイ(キューザック)の姿に異変を感じたリリー(ヒューストン)は急遽病院へ連れて行く
 危うく死に掛けていてロイ(キューザック)だったそこへ恋人のマイラ(ベニング)も病院に駆けつけてきた
 ところがリリー(ヒューストン)とマイラ(ベニング)の仲は初対面だったが、いきなり険悪ムード
 しかもリリー(ヒューストン)は、息子のロイ(キューザック)を病院へ連れて行っていたために、競馬のノミ行為の詐欺に予定していたレースに遅れてしまう組織のボスであるボーボー(バット・ヒングル)から、制裁を受け手の甲に煙草のヤキを入れられる
 やがてロイ(キューザック)は退院し、恋人のマイラ(ベニング)と旅行するその旅行中の電車の中で、ロイ(キューザック)は客を相手にサイコロゲームをして、金を巻き上げるその姿をこっそり見ていたのが恋人のマイラ(ベニング)だった
 マイラ(ベニング)は昔、詐欺師の世界で有名な人物とかつてコンビを組んでいて、大金を毎日の如く手に入れていた
 マイラ(ベニング)はロイ(キューザック)と手を組んで、もっと大掛かりな詐欺を2人でやろうと提案するが、ロイ(キューザック)は昔の詐欺師の師匠から言われたコンビを組んで詐欺をしてはいけないと言う忠告を肝に命じていて、ロイ(キューザック)はマイラ(ベニング)の誘いに乗らなかった

 2人で旅行していた先でロイ(キューザック)は母のリリー(ヒューストン)の家に会いに行くそこでロイ(キューザック)はリリー(ヒューストン)の手の甲に煙草で押された傷跡を見つける
 やがてロイ(キューザック)はリリー(ヒューストン)の家から出て行くが、その場面をこっそりとマイラ(ベニング)は見ていた
 やがてリリー(ヒューストン)も家から出て行くマイラ(ベニング)はリリー(ヒューストン)の跡をつける

 マイラ(ベニング)はリリー(ヒューストン)が競馬場に向かっていったのを見て、騙し取ったお金を車の後部座席に隠しているのを発見
 マイラ(ベニング)はロイ(キューザック)が自分と手を組まないのは、リリー(ヒューストン)の存在のためだと考えていたため、マイラ(ベニング)はボーボー(ヒングル)の組織に、リリー(ヒューストン)が車の後部座席に金を隠していることを密告してしまう

 リリー(ヒューストン)は間一髪で逃げてモーテルで泊まるが、そのリリー(ヒューストン)の後を追いかけていたマイラ(ベニング)はリリー(ヒューストン)の泊まっている部屋に侵入し、リリー(ヒューストン)の首を絞めて殺そうとするが・・・

 そしてロイ(キューザック)は母のリリー(ヒューストン)が殺された事を警察から知らされ、母の遺体確認をするが・・・続きは映画を観てください

 よく考えたらこの映画は騙しの映画の名作スティングに近い雰囲気がある
 この映画も少しスティングを思わせる映画でもあるね
 しかし、この映画のクライマックスはラストの方で見せる母親のアンジェリカ・ヒューストンと息子のジョン・キューザックの親子愛が戻るかと思われた時に、最後はこの親子愛を踏みにじるようなシーンを観る事になる
 それにしてもこの母親のリリー(ヒューストン)が息子のロイ(キューザック)に対して、あなたは詐欺に向いていないと言い放つ台詞は最後のアンジェリカ・ヒューストン演じる母親というよりも、詐欺師としての凄さを感じさせる

 ちなみに監督はヒーロー/靴を無くした天使危険な関係スティーヴン・フリアーズ
 最近もクイーンという映画で良作を撮っている監督今後もこの監督作品は楽しみです

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