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僕が観た映画の中で1番好きなアクション映画は、ワイルドバンチ



しかし、いずれにしろ僕の1番好きなアクション映画としてワイルドバンチを挙げざるをえない

監督はサム・ペキンパー



そして彼の映画にはワイルドバンチにも見られる時代の終焉を感じさせる映画もある

例えばワイルドバンチにおいて、正義である保安官が悪人を倒す理想にあふれた西部劇が主だったが、この映画には善人は出てこない


他にもジュニア・ボナーでは、滅びつつあるロデオに対する想いが描かれていたし、砂漠の流れ者/ケーブル・ホークのバラードでは、西部劇ではあるがそこには馬が交通手段ではなく、車が交通手段になりつつある西部劇の終りを告げる時代を情緒豊かに描きあげた

そして、今回紹介するサム・ペキンパー監督のわらの犬は、人間の本質である暴力性を垣間見せる映画

主演はまだ若いダスティン・ホフマン


だいたい彼の持ち味はどこか暖かいイメージを感じさせる役が多い


それではわらの犬を紹介しよう

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数学者のデイヴィッド(ダスティン・ホフマン)は、暴力事件が多発するアメリカを逃れて、妻のエイミー(スーザン・ジョージ)の故郷であるイギリスの田舎に引越ししてきた

彼はひっそりとした田舎で数学の研究に没頭したいと思っていた


そして彼ら夫妻の家を修理してくれる人の中に昔エイミー(ジョージ)と関係のあったヴェナー(デル・へニー)がいた

ヴェナー(ヘニー)を中心にした修理人たちの目はエイミー(ジョージ)を嫌らしい目つきで彼女を見ていた

エイミー(ジョージ)は夫のデイヴィッド(ホフマン)にヴェナー(ヘニー)たちの修理人たちを解雇するようにお願いするが、平和主義者のデイヴィッド(ホフマン)は彼らを追い返す事が出来なかった

ある日、修理人たちはデイヴィッド(ホフマン)を誘って、鳥の狩猟に出かけた


数日後にデイヴィッド(ホフマン)とエイミー(ジョージ)の夫妻は教会での、パーティーに参加する

その場にはヴェナー(ヘニー)達もいた



しかし、ちょうどその時事件が起きた



しかし、この精神薄弱の男と少女がパーティーを抜け出すところを見かけた少年がいた



事の重大さに気付いた精神薄弱の大男は濃霧で視界の見えない中道路に飛び出すと、ちょうどその時にデイヴィッド(ホフマン)とエイミー(ジョージ)の乗った車


デイヴィッド(ホフマン)は車ではねてしまったこの精神薄弱の大男を家に連れて帰ろうとするが、エイミー(ジョージ)は反対するが・・・

デイヴィッド(ホフマン)は病院や酒場など手当たり次第にこの精神薄弱の大男を助けるために電話


精神薄弱の大男を家から出せば、襲撃しないと言うトム(ヴォーン)に対して、エイミー(ジョージ)は精神薄弱の大男を家から追い払おうとするが、デイヴィッド(ホフマン)はその申し出を断り、トム(ヴォーン)達に対して話で解決しようし、さらに少佐が家に来るのを待つが、トム(ヴォーン)が率いる若者たちはついに家の中に踏み込んできた



ついにデイヴィッド(ホフマン)は、家に侵入してきたトム(ヴォーン)や若者たちと戦いを繰り広げることになるが、戦っている最中にデイヴィッド(ホフマン)は自分の中に潜んでいた暴力性に気付く事になり・・・続きは映画を観てください

ベトナム戦争によるアメリカの敗戦を経て、アメリカの国民は何を信じたら良いのかわからなくなってきた時に、アメリカも楽天的なハッピーエンドな映画ばかり作る事に現実性があまりにも無くなって来た

そんな時に登場してきた、代表的な監督がサム・ペキンパーだ

そして麻薬、暴力、そしてダーティー・ハリーに代表されるようなどちらが悪かわからないような刑事が誕生してきた


そして、このわらの犬も、ニューシネマに入る映画

もはや、暴力には暴力で対抗するしか方法が無いかのようなこの映画には、ジョン・ウェインのような正義の保安官が町を守るというようなヒーロー像は夢物語であることを、ニューシネマと呼ばれる映画の名作が1970年初頭から次々と作られてくる

実はこの映画を観るのは2回目


今回改めて観ると、この映画は暴力性の本質を描いた映画だということに気付く



それにしてもダスティン・ホフマンとサム・ペキンパーの組み合わせは、食い合わせが悪いと思うのだが、ダスティン・ホフマンの暴力性に目覚めていく様子は気持ち悪さを感じさせるし、流石は名優と呼ばれるだけのことはあるね

ちなみにタイトルのわらの犬の意味は老子の言葉から引用されていているようです


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